大河ドラマ2022年「鎌倉殿の13人」で江口のりこが演じるキャスト”亀の前”は源頼朝の愛妾です。
江口のりこさんが演じる”亀の前”は2月20日放送の第7話「敵か、あるいは」で登場しました。
「ついでにうちの人も討ち取って」のセリフで鮮烈デビューし、そのセリフが話題になりました。
新垣結衣が演じる八重、小池栄子が演じる政子に続く、源頼朝の“第三の女”です。
「鎌倉殿の13人」は、三谷幸喜が真田丸以来6年ぶりに脚本を手掛けます。
その話題もさることながら、主演の北条義時を演じる小栗旬をはじめとした超豪華キャストが出演することなどから、とても話題になっていますよね。
それでは江口のりこが演じるキャスト”亀の前”と、江口のりこの人物像を紹介します。
江口のりこといえば、昨今、ドラマや映画などに引っ張りだことなっている人気女優で、大バイプレーヤー女優ですよね。
今一番勢いのある女優といっても過言ではないと思います。
そんな江口のりこが演じる亀とは、いったいどんな役柄なのでしょう。
脚本を手掛ける三谷幸喜は、その役を演じる俳優に脚本を当て書きすることでも有名です。
ますます江口のりこが演じる亀を見てみたくなってきますよね。亀は、源頼朝の愛妾にあたる人物です。
愛妾というのは、簡単に言うとお気に入りの女性といったような意味です。
源頼朝は、平安時代から鎌倉時代にかけて活躍した武将で、後に征夷大将軍となった人物として有名ですよね。
こちらも同じく有名な人物ですが、江口のりこが演じる”亀の前”を語るには、この頼朝と政子との三角関係は避けては通れません。
亀の登場は第7話「敵か、あるいは」で頼朝に見初められ、部屋へと招かれるシーンがあります。
実は亀は人妻だったので、怒った夫が仲間を引き連れ、宿へ乗り込んでくるのですが、そこに平家軍の長狭常伴が押し寄せてくるのです。
その時、亀は表情を変えずに「だったら、ついでにうちの人も討ち取って」と言い放つシーンがなんとも怖かったです。
2月27日放送の第8話「いざ、鎌倉」で早くも再登場します。
頼朝との再びひそかに会うシーンが描かれています。
亀は「会いたかった~佐殿(頼朝)」と艶っぽい声で抱きつきます。
ですが、なぜかエロスは感じません。それは頼朝を演じる大泉洋の表情が笑いを誘っているのかも・・・
3月13日放送の第10話「根拠なき自信」。
頼朝の前妻・八重にマウントを取りにきたシーンが強烈です。
八重は侍女として頼朝のそばで働き始めていました。そんな八重に対して亀は、頼朝の部屋に酒肴を運ぶように指示します。
八重は頼朝の部屋へ酒肴を運びますが、そこには亀と頼朝の“情事”
頼朝は唖然(あぜん)!!
自分のマウントを示すように放った「ありがとう、八重さん」ににじむ情念。言葉では言い表せない恐怖でした。
頼朝の脇が甘くなったのか、第11話「許されざる嘘」では昼間から臣下の前で、亀をそばにはべらせているシーンがありました。
頼朝は亀を近くに住まわせて浮気三昧だったようです。
「鎌倉殿の13人」第12話「亀の前事件」では源頼朝の浮気が妻の北条政子に発覚してしまいます。
浮気が政子にばれると、政子はその嫉妬から、”亀の前”が住んでいた逗子の屋敷を破壊してしまいます!
“亀の前”は逃げることに成功しますが、政子の怒りは収まらず、その後も大胆な行動に出て、周囲を驚かせます。
浮気を政子に言いつけたのが、りく。
りくの夫で、政子の父にあたる北条時政も巻き込んでの騒動に発展します。
「亀の前事件」は、歴史書「吾妻鏡」にも記されている事件です。
ですが、この事件の後の亀の前は「吾妻鏡」自体が途中で終わってしまっているために、いざこざの終末は定かではありません。
亀の前は、鎌倉時代の歴史書「吾妻鏡」にも登場するので、実在の人物だったと思います。
もちろん生没年は不詳です。亀の前は美人で、非常に穏やかな性格だったようです。
「吾妻鏡」によると、”亀の前”は、頼朝が伊豆で流人として生活していた頃からのお付き合い。
その容姿と柔和な性格が気に入られてか、頼朝の寵愛を受けていました。
“亀の前”は容姿端麗で、性格もよいという、まさに理想的な女性だったということですね。
その後頼朝が政子と結婚し、政子が懐妊すると、頼朝は現在でいう逗子の辺りに”亀の前”を呼び出して住まわせました。
つまり頼朝は、政子が妊娠中に、逗子で亀と浮気をしていたということです。びっくりですよね。
そしてドラマ12話で起きた「亀の前事件」。
寿永元年(1182)8月、政子は頼家を出産するため、比企谷に移り住みます。
政子の出産準備は、頼朝にとって大きなチャンス(浮気)となりました。
では、なぜ亀は頼朝に近づいたのか?いやなぜ頼朝は亀のどこを気にいったのでしょう?
頼朝の気持ちはわかりませんが、亀は自分の育ちとまったく違う頼朝に惚れたと思いますよ。
もちろん高貴な雰囲気も持っていたでしょうし、服装も坂東武者たちとは違っていたはずですよね。
でも戦う男の匂いも感じそんな男に惚れるのは今の時代でもありますよね。
ですが、正妻は怖いですよ。
「鎌倉殿の13人」では、三谷幸喜がどのような脚本に仕上げてくるのか、期待です。
やはり女性の嫉妬は恐るべし、といったところでしょうか。
江口のりこがNHKの大河ドラマに出演するのは、今回が初めてではありません。
2015年のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」では、井上真央演じる主人公・杉文(のちに美和となる)を揺さぶる奥御殿の女中・日出を演じ話題になりました。
特に美和をいびるシーンは多くの視聴者の中でも印象に残っているシーンなのではないでしょうか。
江口のりこが演じることにより、この日出という役もかなり強烈なキャラクターになりましたよね。
実は当の江口本人は、歴史に全く興味がないらしく、「花燃ゆ」の時も、役をもらってから初めて大河ドラマを見たそうです。
それにもかかわらず、作品の中でも埋もれない魅力があったのは、まさしく江口のりこの演技力が光っていた証拠ですよね!
「鎌倉殿の13人」での活躍もかなり期待できますね。
朝ドラの出演はありませんね。
江口のり子がオーデションを受けることはないとは思いますが、出演して欲しい女優さんの一人です。
江口のりこは兵庫県出身で、5人兄妹の4女として生まれます。
最終学歴は中卒ということで、本人曰くお金が無く、中学を卒業してすぐに働けばお金が貰えて好きなことが出来ると思ってそのような選択したそうです。
生活費の為に数多くのアルバイトをこなしますが、本人の父に似て長続きすることが少なく、最短1日で辞めてしまったアルバイトもあるそうです。
徹子の部屋でもお話ししていましたね。
スクリーンに映る仕事は中学時代からの夢だったそうで、フリーター時代は良く兵庫や大阪の映画館に足を運んでいたそうです。
映画の中の俳優に憧れ、劇団に所属することを目指し始めた江口です。
図書館で調べて見つけた岩松了の作品に感銘を受け、岩松了がかつて所属していた劇団東京乾電池のオーデイションを受けることを決意します。
江口はオーディションの為に上京を決心し、19歳の誕生日に、現在も所属する劇団東京乾電池に研究生として所属します。
その後は新聞配達のアルバイトなどをしながら、研究生として稽古の日々を過ごします。
1年後、正式に劇団所属の女優となった江口は、三池崇史監督の映画「金融壊滅ニッポン 桃源郷の人々」で女優デビュー。
その後江口は、ドラマ、映画など数多くの作品に出演し、女優としてのキャリアを着実に重ねていき、現在に至ります。
性格に関しては、サバサバしているというか、非常に前向きな印象を受けます。
とはいえ、役者人生に苦労はつきもの、女優・江口のりことしてのキャリアの中、決して彼女にとって楽しいことばかりではなかったそうです。
そんな時、ネガティブな考えに取り憑かれたり、その結果何も上手く行かないと感じたこともあったそうですが、
江口は、「嫌なことは糧になるしチャンスになる、だから嫌なことは起こっていい」と考えていました。
基本思い立ったら即行動、その結果だいたいなんとかなるの精神で日々を生きているそうです。
中学卒業後の進路や上京を決意した思い切りの良さからも、困難を乗り越える強さと前向きさが非常に強く備わっている方なのかも知れませんね。
最近はテレビドラマの番宣で出演するバラエティ番組などで見かけることも増えました。
江口が出演するとその誰にも媚びを売らない姿勢や、独特なコメントが話題になりSNSでは毎回反響がすごいです。
江口の個性的なキャラクターがよくわかり、それが視聴者やファンに受けていることがわかりますよね。
私自身も以前「ダウンタウンなう」に出演していた江口を見たことがありましたが、その歯に衣着せぬ物言いがかなり痛快で面白かったです。
関西出身であることも相まって、その話のテンポ感とユーモアある言い回しがとてもよかったです。
演技も素晴らしい上に、面白いなんて素敵な女性ですよね。
江口のりこは来年で役者歴20年を迎えるベテラン女優です。
昨今ではその活躍も目覚ましく、フジテレビ系ドラマ「SUPER RICH」では、ゴールデン帯の民放連続ドラマ初主演を果たします。
そんな江口のりこですが、今では多数の話題作に出演し、主演脇役にかかわらず、飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍していますよね。
ここ数年のゴールデン帯のドラマの中で、江口のりこが出演しているものをざっとまとめてみました。
これだけでもかなり出演していることがわかります。
この他に深夜ドラマや映画も出演しているのですから、相当な実力と人気がうかがえますよね。
そして今回、私の独断で、江口のりこが出演している民放ドラマでお勧めしたい2作品を紹介いたします。
どちらも江口のりこの演技が光っていて必見ですよ!
最初に紹介するのは、2016年10月より日本テレビ系列で放映された連続ドラマ、「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」です。
本作は、石原さとみ演じる主人公・河野悦子が、地味な印象を持たれがちな出版社の校閲部を舞台に奔走する物語です。
江口さんが演じたのは、石原さん演じるファッション誌の編集部を夢見る天真爛漫な主人公・悦子の同僚・藤岩りおん役です。
藤岩は不本意で校閲部に配属された悦子と関わっていく校閲部の部員という役柄ですが、悦子とは正反対の、真面目で地味な、世間一般の校閲のイメージそのままの役です。
最初は双方の仕事の進め方の違いや、悦子の主張の強さなどが原因で、あまり馬が合わない二人です。
ですが、回を追うごとに徐々に打ち解け、よいビジネスパートナーシップを築いていきます。
私はこの作品で初めて江口のりこを知りました。
江口は、藤岩の持つ仕事への情熱や、繊細な感情の揺れ動き、オフのギャップの演出などを、丁寧な演技で表現しており、私も江口のりこの虜になってしまいました。
本作は軽い気持ちで視聴でき、明るい気持ちになれる作品なので、気になった方はチェックしてみてください!
江口扮する藤岩りおんも必見です。
二つ目に紹介する作品は、2020年8月よりTBS系列で放映されたドラマ「半沢直樹」です。
この作品は今や知らない人はいないほどの超有名作品ですよね。
本作は、2013年7月から放映され、最終回の平均視聴率は42.2%を記録した平成最大のヒットドラマ「半沢直樹」の続編にあたります。
本作も最終回の平均視聴率は32.7%を記録し、今現在令和最大のヒット作品です。
池井戸潤原作の日曜劇場という構図はもはやテッパンですよね。それほどファンが多い証拠だといえます。
本作のキーパーソンであり、第4話以降の登場でありながら視聴者に強烈なインパクトを残しました。
個人的に江口のりこをここまでの有名女優に押し上げたのは、この白井役ではないかと思います。
もちろん、これまでもたくさんの役をこなし、演技力は折り紙付きだったので、それまでの江口の努力が最高な形で結びついた結果だと思います。
白井は登場直後こそ半沢に敵対するものの、自ら推し進めている政策が・・・、
バックの政治家の黒い陰謀に操られていることを察知してからは、自らの政治家としての矜持を思い出し、半沢と手を組み闇を暴くために尽力するという役柄です。
私も視聴していたのですが、ラストの江本明が演じる黒幕・箕部との最終対決のシーンで放った「恥を知りなさい!」という啖呵は痺れました。
どこかとある国会での一幕を彷彿とさせるシーンに日本中が大盛り上がりでしたよね。
私個人が好きなシーンは、白井が会見前に、箕部に反旗を翻す決断をするシーンです。
半沢らに説得され、自身の信念と箕部への忠誠を天秤にかけて迷う白井でしたが、そんな白井の背中を押したのは、上戸彩演じる半沢の妻・花からもらったキキョウの花でした。
「誠実」という意味の花言葉をもつキキョウの花を見て、白井は涙を流して箕部に抵抗することを決断します。
このシーンは江口の名演も相まって、まさしく圧巻の一言です。
半沢直樹は話の重厚感が素晴らしく、見ごたえのある作品で人気も高いため、まだ視聴していない方は是非チェックしてみてくださいね。白井大臣も必見ですよ!
いかがだったでしょうか。
「鎌倉殿の13人」は鎌倉時代を舞台とした大河ドラマであり、鎌倉幕府の征夷大将軍となった源頼朝を長きに渡って支えた北条氏の物語であるといえます。
そのなかでも江口のりこが演じる亀は、物語の中でも頼朝らを引っ搔き回す存在となってくれること間違いなしです。
三谷幸喜が描く亀と女優・江口のりこの化学反応に期待ですね!
また、江口さんは本人のキャラクターも相まってか、かなり人気が増してきています。
演技の実力は折り紙付きなので、今後は更なる活躍が期待できます。
大河ドラマ俱楽部の管理人です。
NHK大河ドラマをこよなく愛し毎週楽しみに視聴しています。
ただ視聴するだけでなく「あらすじと感想」を紹介しています。
でもリアルタイムで見ることができない時は見逃し配信で見たり
時々は歴代の大河も視聴しています。
管理人の大好きな大河ドラマをまとめていますので見逃し配信
と一緒に楽しんで下さい。