大河ドラマ2024年「光る君へ」第36話「待ち望まれた日」のあらすじ(ネタバレ)と感想をお届けします。
今週は、まひろにとっても道長にとってもとても嬉しい出来事が起きます。それは道長が待ち望んでいた娘・彰子の懐妊そして出産です。
しかしそのことで新たな嫉妬や事件も生じますが、一条天皇はまひろの物語で彰子に想いを寄せたのは事実だったでしょう。
さて、先週は⇒「光る君へ」第35話「中宮の涙」でした。エンディングでまひろと道長の関係を探っていた「女房はみた」の女房は誰の差し金なのでしょうか?
36話「待ち望まれた日」で明らかになるでしょう。
項目 | 内容 |
2024大河ドラマ | 光る君へ |
放送話 | 第36話 |
放送日 | 2024年9月22日(日) |
週タイトル | 待ち望まれた日 |
視聴率 | 10.5%(先週比:△0.2%) |
さて、「光る君へ」のまひろ(紫式部)と藤原道長の関係に引き込まれ、柄本さんと吉高さんの魅力に魅了されていると思います。
脚本は大石静。描き方はとてもセクシーです。平安時代の“セックス&バイオレンス”がキャッチフレーズですからね。
心豊かで裕福な大河ファンはすでに「NHKオンデマンド」で二人の関係シーンを再視聴しているとは思います。
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一条天皇の中宮・彰子がついに懐妊しました。宮中が色めきだつ中、まひろは彰子から、天皇に対する胸の内を明かされるのです。
一方、清少納言は、まひろが道長の指示で物語を書いたことを知り、伊周にある訴えをします。
出産が近づくにつれて不安を抱える彰子に、頼りにされるまひろ。他の女房らに嫉妬されつつ、道長から新たな相談を受けます。
紫式部(まひろ) | 吉高由里子(役:紫式部) |
藤原道長 | 柄本佑(役:藤原道長) |
藤原隆家(道隆の次男) | 竜星涼(役:藤原隆家) |
一条天皇 | 塩野瑛久(役:一条天皇) |
道長の友 | 町田啓太(役:藤原公任) |
道長の友 | 金田哲(役:藤原斉信) |
道長の後輩 | 渡辺大知(役:藤原行成) |
歌人・清少納言 | ファーストサマーウイカ(役:ききょう) |
藤原彰子 | 見上 愛(役:藤原彰子) |
脚本 | 大石静 |
「光る君へ」は完結編に入りました。
道長はまひろに物語の執筆を頼みその「物語(源氏物語)」が一条天皇の心を動かし中宮彰子と初めて結ばれました。
そのことは二人にとってもとても喜ばしいことです。さらに道長はまひろに新たなお願いをします。
そのお願いとは、彰子の懐妊出産を日記にしてほしいとの願いでした。まひろ(紫式部)は彰子の懐妊出産の様子を「紫式部日記」に残しました。
第36話はその「紫式部日記」をもとに「五十日の儀」も「まひろと道長の返歌」も描かれ演出し再現していますね。
その素晴らしさに感動です。
⇒大河ドラマ2024年「光る君へ」で柄本佑(キャスト)が演じる藤原道長とは。
中宮彰子の懐妊を祝うため道長と仲がよい4人が集まっています。道長、斉信、公任、行成の4人です。
その会話の中で、公任は「皇子であったらややこしいことになるな」と口にすると、行成は一条天皇の第一皇子・敦康親王が次の東宮になるのが道理だと返します。
すると、公任は「敦康親王の後見は道長だが、もし道長が後見をやめたらどうなる」と気になる発言をするのです。
行成は、道長がそんなことをするはずがないと返します。
すると道長は、「次の東宮様のお話をするということは、帝が御位をお下りになる時の話をするということだ」と斉信らをたしなめます。
権力の頂点に立っている道長の変化が感じられる4人の会話です。
まひろの物語は中宮彰子を行動を変えました。彰子はより積極的に自身の想いを表現できるようになりました。
まひろの物語はこれからどのように中宮彰子を変えていくのでしょう。彰子とまひろ。二人の絆はより一層強くなっていきます。
⇒大河ドラマ2024年「光る君へ」で吉高由里子(キャスト)が演じるまひろ(紫式部)とは。
まひろ以外の女房たちにはそれほど心を開いていない彰子はまひろへの信頼が厚くなり一条天皇を驚かせるために内緒で漢籍を学びたいと打ち明けます。
その彰子の表情はとても明るく映りました。
出産を控えた彰子が不安を抱える中、まひろが心の支えでした。彰子は藤壺から生家である土御門殿に戻って出産の準備をします。
彰子の出産に向けて土御門殿の人々の様子が描かれました。
その後、彰子は9月10日に産気づきます。彰子のお産を見守る道長の妻・倫子の姿が見え、多くの祈祷僧や巫女がいるシーンが映ります。
祈祷を行う憎侶や陰陽師らそばにいる女房たちが緊迫・騒然としていました。そして、彰子は敦成(あつひら)親王(のち後一条天皇)を出産します。
彰子の出産シーンはエクソシストでした。
それは、彰子に取りつこうとする「もののけ」を必死で祓っています。平安時代にこんな恐ろしい行事があったのでしょうか?
BGMの讃美歌とリンクし巫女の絶叫や僧侶の怒号が飛び交い、あちこちで物が壊れる音が響いていました。
道長は悪霊が乗り移った巫女と対峙し遂に追い払いました。その後、彰子は無事出産するのです。
⇒大河ドラマ2024年「光る君へ」で見上愛(キャスト)が演じる藤原彰子とは。
出産後、一条天皇が子に会うため土御門殿にきた時の彰子は、薄紅色の衣ではなく、澄んだ青色の衣を羽織っていました。
青色は、彰子がまひろと2人きりの時に打ち明けた本当に好きな色でした。
顔つきの変化もありました。これまでは誰と話すにも「伏し目」がちでしたが、一条天皇の顔をしっかりと見ていました。
この晴れやかな表情は、晴明が予言した“光”なのでしょうか?。
彰子に取りついた「もののけ」は道長と敵対する伊周の呪詛によるものなのでしょうか?藤原伊周は自らの屋敷で彰子を一心に呪詛しています。
懲りずに道長を逆恨みしつづけ目を爛々とさせて呪詛にいそしむ藤原伊周が憎たらしくなります。
⇒三浦翔平(キャスト)が大河ドラマ「光る君へ」で演じる藤原伊周とは。
皇子が生まれた日の夜空には、誕生を祝うかのように見事な満月が輝いていました。
まひろは月を見ながら…
「めずらしき 光さしそう 盃は もちながらこそ 千代もめぐらめ」との歌を詠みます。
道長はその歌を聞き、「よい歌だ。覚えておこう」と述べるのです。
「この世をば わが世とぞ思ふ 望月の かけたることも なしと思へば」
有名な歌ですが、まひろが詠んだ歌と関係するのでしょうか?その謎はいつ解けるのか?
ききょうが久しぶりに登場しましたね。「その物語を、私も読みとうございます」とシーンがありました。
ききょうが「源氏物語」に触れるのでしょうか?その後、二人はまた会うのか?二人の巨匠が競い合う姿を見ることができるのか?
どんなシーンになるのでしょう。
⇒ファーストサマーウイカ(キャスト)が大河ドラマ「光る君へ」で演じる清少納言は6話で登場。
五十日(いか)の儀とは、子の誕生50日に行われる、お食い初めの祝いです。敦成(あつひら)親王を祝いが土御門殿で開かれました。
道長は「無礼講ゆえ、皆々、心ゆくまで楽しんでくれ。いっくらでも酔ってくれ」と集まった公卿や女房たちに言います。
宴もたけなわの時、藤原公任がまひろのところにやってきて「この辺に、若紫はおいでかな」と絡んできます。
ここは既に「源氏物語」が公任たち公卿衆にも浸透していたことわかるシーンですね。
⇒町田啓太(キャスト)が2024年大河ドラマ「光る君へ」で演じる藤原公任とは。
まひろはてきとうに追い洗いますが、その姿を目にした、道長は「藤式部、何ぞ歌を詠め」と命じます。
まひろ:「いかにいかが 数えやるべき八千歳の あまり久しき 君が御代をば」
8000歳までも続く皇子の寿命を、いったいどうやって数えたらよいのでしょう。
道長:「あしたずの よはひしあらば君が代の 千歳の数も数え 取りてむ」と返歌します。
鶴ほどの寿命が私にあれば、皇子の1000年続く寿命を数えることができるのに。
とわざわざまひろの横に座り返歌しました。
2人の“あ・うんの和歌”を聞いていた源倫子は首を傾げ、あまりに息の合った2人の様子に、怪訝な表情で退席します。
⇒大河ドラマ2024年「光る君へ」で黒木華(キャスト)が演じる源倫子とは。
このやりとりで2人の関係への疑惑が女房たちに浮かびます。
左衛門の内侍は「用意してあったのよ」と言い、エンディングでは赤染衛門が「藤式部、左大臣様とあなたは、どういうお仲なの」と問いただしていました。
いよいよドロドロ展開の予感がしてきました。
倫子は気付いたと思います。当然まひろが書いた(筆跡)源氏物語は読んでいると思います。
その筆跡と道長が以前大事にしていた手紙の筆跡が一致することを分かっていたのか?それとも今後わかるのか?
⇒大河ドラマ2024年「光る君へ」のあらすじ(ネタバレ)と感想のまとめ一覧。
中宮彰子の出産に関する日記は「紫式部日記」の他に、藤原実資の「小右記」や藤原行成の「権記」があります。
またドラマのシーンにもありましたが、公的な日記「外記日記」などがあります。
しかし、いずれも男性貴族の日記であるため、道長は女房の視点からも記録を残すことで彰子への愛情が深かったことを感じます。
京都市内の中心部に広がる京都御苑。かつて、この界隈(かいわい)には貴族の屋敷が立ち並んでいました。
明治時代に公園として開放され、今も市民の憩いの場として親しまれています。園内の一角には、藤原道長と源倫子の屋敷・土御門殿(つちみかどどの)の跡地があります。
紫式部は、出産のために里帰りをした彰子に従い、この地を訪れました。
紫式部の日記には、安産祈願の儀式の様子や道長が孫を慈しむ姿など、土御門殿での出来事が細かく記されています。
敦成(あつひら)親王の「五十日(いか)の儀(ぎ)」もこの地で行われました。
藤原公任が「この辺りに若紫はおいでですか?」と紫式部に尋ねたというエピソードは、『源氏物語』について記された最も古い記録であると考えられています。
今は穏やかな時が流れるこの地を中心に藤原氏は栄華を極めたのです。
京都御苑
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36話の着眼点は道長の変化でしょう。もちろん彰子が明るくなった変化は喜ばしいことです。
道長は、愛する娘に子が産まれた喜びを感じています。しかし、それ以上に皇子という事実に衝撃を受けている様子でした。
F4の会話の中でも、道長は「敦康親王の後見」との会話がありました。しかし後見をこのまま続けるのか?皇子の誕生はそれほど重い事実なのです。
道長の権力は今や父・兼家を超えています。
しかし、「皇子であったか……」「皇子……」とうわごとのように呟く道長の姿はどこか不気味に映りました。
さらに、まひろへの行動も大胆になってきました。
第35話のエンディングで、まひろと道長の仲睦まじげな様子を「左衛門の内侍」が物陰から見ていました。
第36話でも、赤染衛門に「まひろと道長」の関係をぶつけていました。
2人の関係が女房たちの間で噂になっているのを道長は知らないのでしょうか?。これらの行動が晴明が予言した“闇”にならなければよいと思うのです。
引用:ヤッフーニュース
道長は皇子を孫に持ち、初めて権力に取り憑かれたと言う解釈なんですね。
光る君の物語も源氏が准太政天皇になってからが、かなりおかしな様子になります。次回、帝にもたらされる彰子手製の源氏物語の冊子は、光源氏の栄光が書かれた藤裏葉まで。
この後の若菜から闇の濃い展開が始まります。
道長とも政治的折り合いが悪くなるのか、紫式部が彰子の側から離されることが史実としてもあったようです。
それは政治的な敵になりつつあった実資が頻繁に彰子の相談に乗るようになり、その取り次ぎをしていたのが紫式部だからと言われています。
実資はそもそも摂関家の長男筋の小野宮家の主人で、かなり莫大な遺産を相続しており、道長としては1番警戒していた相手でもありました。
敦康親王が中央から排除され始めてから実資も道長とは距離を起きますし。
ドラマの今後の展開が楽しみです。
次週は第37話「波紋」です。
37話から道長が権力の魔法に取りつかれていく序章なのでしょう。それはまひろが昔、切に要望していたことなのですが。
権力を手にして世を変える。いつの世も同じことが繰り返されていますね。後半の「光る君へ」は権力闘争を大石さんはどのように描いていくのでしょう。
先ずは来週の波紋が楽しみです。
大河ドラマ俱楽部の管理人です。
NHK大河ドラマをこよなく愛し毎週楽しみに視聴しています。
ただ視聴するだけでなく「あらすじと感想」を紹介しています。
でもリアルタイムで見ることができない時は見逃し配信で見たり
時々は歴代の大河も視聴しています。
管理人の大好きな大河ドラマをまとめていますので見逃し配信
と一緒に楽しんで下さい。