石坂浩二(キャスト)が大河ドラマ2025年「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」で演じる「松平武元」を紹介します。
「べらぼう」は大河ドラマでは珍しい江戸時代中期の物語ですので、「松平武元」の名前を初めて聞く大河ファンも多いと思います。
石坂浩二の大河ドラマ出演は「べらぼう」を入れて12回目ですね。前作の出演は2011年放送の「江~姫たちの戦国」で千利休を演じています。
大河ドラマ出演者の大御所が江戸幕府10代将軍徳川家治の老中首座である「松平武元」を演じます。
さて、大河ドラマ2025年は昨年(光る君へ)の雅な平安貴族ではなく、信長、秀吉、家康らが甲冑をつけて戦う戦国時代でもありません。
江戸の下町吉原から発する町人文化の物語で、商いの戦が繰り広げられます。蔦重こと「蔦屋重三郎」が吉原の一庶民からメディア王に駆け抜けた「日本出版文化史」です。
大河ドラマ史上珍しくも町民文化のビジネス・ストリーが描かれます。現代の出版業やコンテンツビジネスに携わる若い世代にも届く作品です。
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石坂浩二が大河ドラマ「べらぼう 」で演じる松平武元とは。
松平武元はどんな時代でもいる政治家の一人で、昔からのやり方を守ろうとする古い政治家です。
水戸徳川家の分家にあたる石岡藩三代藩主・松平頼明の次男で、舘林藩藩主家の越智松平家に養子入りして三代当主になります。
出仕中に八代将軍吉宗の目に留まり、奏者番などを経て西の丸老中に任じられると同時に舘林藩に復帰します。
松平武元が活躍する「べらぼう」のあらすじ(ネタバレ)と感想の一覧はこちら。
大河ドラマ2025年「べらぼう」前編のガイドブックはこちら。⇒大河ドラマ2025年「べらぼう」
松平武元とは。
死没:安永8年7月25日(1779年9月5日)60歳。
上野館林の藩主です。徳川吉宗、家重、家治の将軍3代に仕えて長年、老中に在任しました。さらに老中首座を15年務めます。
伝統と品格を重んじ、斬新な政策を提案する田沼意次とたびたび衝突します。
武元が老中として政治に携わった江戸時代中期は、歴史的によく知られる元禄時代と幕末の中間で政治的にはよく言えば安定、悪く言えば非成長時代といえましょう。
江戸時代の10代将軍は誰?と言って即答できる人いは現代でもそう多くないはずです。それだけ政治手には有名ではありません。
町民文化が花開く。
しかし、時代的にはとても注目に値する非常に面白い時代なのです。幕府の財政が行き詰まり、民間の高利貸をはじめとした商業資本が力を持ち始めます。
お金というものの価値が大きく動きだします。例えば昭和61年(1986年)のバブル期前の様相です。
財政の行き詰まりでいえば令和の財政赤字を彷彿させますので現代に生きる私たちも参考になるでしょう。
田沼意次と対立する松平武元。
そんな時代に、田沼意次が金融で財政を立て直そうとします。後の「田沼時代」です。松平武元はその田沼意次と対立する政治家です。
革命的な政策を勧めようとする意次に対し、行き過ぎだ!破綻するぞ!といい引き留めるのです。
米を基本とした経済で、政治は将軍の力を高めることで安定させるという、昔からのやり方を守ろうとする古い政治家なのです。
松平武元と蔦重の関係。
松平武元の死の真相はよく分かっていないようです。「べらぼう」ではどのような描き方をするのかは分かっていません。(執筆時点で)
しかし、彼の死後に主人公の蔦屋重三郎が本格的に活躍する時代に入ります。
幕府が混乱の世を変えられない中、蔦重が「浮世絵バブル」を作り出し、民衆の心を惹きつけていきます。
現代社会で日本の経済界の発展は「コンテンツ」であるように、「べらぼう」の蔦重から学ぶべきことが沢山あるように思います。
松平武元と蔦重の接点は。
直接的な接点は身分の違いであるとは思いません。しかしながら蔦重が打ち出そうとしている町民文化の潮流は理解していると思います。
(そう願いたいです)
森下さんがどのような描き方をしてくれるのか今から楽しみです。
「べらぼう」で演じるキャストの一覧はこちら。
石坂浩二の大河ドラマ出演歴。
- 1963年:花の生涯
- 1964年:赤穂浪士
- 1965年:太閤記(役:石田三成)
- 1969年:天と地と(役:上杉謙信)
- 1975年:元禄太平記(役:柳沢吉保)
- 1979年:草燃える(役:源頼朝)
- 1983年:徳川家康(役:納屋蕉庵)
- 1995年:八代将軍吉宗(役:間部詮房)
- 1999年:元禄繚乱(役:吉良義央)
- 2004年:新選組!(役:佐久間象山)
- 2011年:江〜姫たちの戦国〜(役:千利休)
- 2025年:べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜(役:松平武元)
まとめ。
視聴後に掲載します。
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