渡辺謙(キャスト)が大河ドラマ2025年「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」で演じる「田沼意次」を紹介します。
「べらぼう」は大河ドラマでは珍しい江戸時代中期の物語で、「田沼意次」政権期を天明文化と呼ばれる町人文化の隆盛期でした。
ただ、田沼意次の評判は「金権腐敗の賄賂政治家」と斬新な経済政策を打ち出す「革新政治家」と言う、極端な二面性をもっています。
はたして、「べらぼう」ではどちらの「田沼意次」を描くのか、とても興味深く楽しみにしています。
渡辺謙は1987年放送の大河ドラマ「独眼竜政宗」で主役の伊達政宗を演じ、驚異的な視聴率39.7%という大河ドラマ史上最高の平均視聴率を獲得しましたね。
大河ドラマは「べらぼう」で6作目ですね。
さて、大河ドラマ2025年は昨年(光る君へ)の雅な平安貴族ではなく、信長、秀吉、家康らが甲冑をつけて戦う戦国時代でもありません。
江戸の下町吉原から発する町人文化の物語で、商いの戦が繰り広げられます。蔦重こと「蔦屋重三郎」が吉原の一庶民からメディア王に駆け抜けた「日本出版文化史」です。
大河ドラマ史上珍しくも町民文化のビジネス・ストリーが描かれます。現代の出版業やコンテンツビジネスに携わる若い世代にも届く作品です。
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渡辺謙が大河ドラマ「べらぼう 」で演じる田沼意次とは。
死去: 天明8年(1788年7月27日)70歳。
田沼意次が歴史に登場するのは、江戸時代中期に側用人・老中として幕政の実権を握っていた明和4年(1767年)から天明6年(1786年)です。
印旛沼の開拓、 蝦夷地の開発、商業資本の利用など積極的な政策をとりますが、一方では賄賂政治の評判も浮かびあがります。
田沼時代は天災が多発しますが、「べらぼう」でも描かれる「明和の大火」では死者は1万4700人、行方不明者は4000人を超えたと言われています。
その後も天災地変は続きました。
田沼意次が活躍する「べらぼう」のあらすじ(ネタバレ)と感想の一覧はこちら。
大河ドラマ2025年「べらぼう」前編のガイドブックはこちら。
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田沼意次とは。
元は足軽だった家の出身ながら、優れた政治能力により幕政の中心に上り詰めます。殖産興業を重視した政治を行います。
新貨幣の鋳造、鉱山開発、蝦夷地開発など先進的な経済政策に取り組み、米中心の経済から貨幣経済へと移行しようとした政治家です。
また、疲弊した幕府の財政を削ってまで「御三卿」を存続させる必要はないとの考えも持っていました。
将軍家の血筋は「御三家」がありますからね。非常にリアリストな政治家だったのではと思います。
渡辺謙が大河ドラマ「べらぼう 」で演じる田沼意次と平賀源内の関係。
田沼意次は、第9代将軍徳川家重と第10代家治の治世下で側用人と老中を兼任して幕政を主導していました。
この期間を「田沼時代」と呼びます。田沼意次は平賀源内にほれ込み、特命を託すほど目にかけ町人文化の発展にも積極的でした。
「べらぼう」では田沼意次がどの時代から描かれるのか?放送前なので定かではありませんが、第1話の予告では田沼意次が蔦重に話しをしていました。
このシーンから想像すると「田沼時代」に登場すると思われます。
田沼意次と平賀源内。
田沼意次は平賀源内のパトロンとしても有名ですので、源内に求めていたのが何かが分かると田沼政治が理解できますね。
源内はエレキテルの作成で良く知られていますが、その見物には意次の側室や息子の意知・意正が源内宅を訪れていました。
他にも源内はさまざまな分野に通じていました。
鉱山開発の技術者であり、秩父の中津川金山の採掘や秋田の院内銀山・阿仁銅山での指導を行っていました。
意次が源内に求めていたのは。
意次が源内に求めていたのは、鉱山技術者としての能力でした。
貨幣用の銀・鉄や輸出用の銅の増産が政策的に求められており、そのために意次は源内を支援したのです。
源内は田沼期特有の社会・政治的な要求の下で活躍した文化人でした。
渡辺謙が大河ドラマ「べらぼう 」で演じる田沼意次と蔦屋重三郎の関係。
田沼意次と蔦重の接点は。
田沼意次と蔦屋重三郎の接点は「べらぼう」ではどのように描かれるでしょうか?
第1話「ありがた山の寒がらす」では、エンディングで蔦重が意次の屋敷に訪れて吉原の現状を話すシーンが最初の接点です。
蔦重は意次からの言葉で目が覚める思いをするのです。それは、蔦重が今後携わる「吉原細見」のヒントになったと思われます。
「吉原細見」の詳細は「蔦屋重三郎」の紹介記事に掲載しています。
⇒大河ドラマ2025年「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」の出演俳優(キャスト)の配役一覧。
渡辺謙が演じる田沼意次の「田沼時代」
停滞した社会構造の中で先進的な主張が通らない状況は現代社会(令和)に通じていると思います。この時代でも、老中首座の松平武元に嫌味を言われることもしばしばでした。
田沼意次の政策は、商業や産業を活用した経済成長を目指す挑戦的なものでした。
田沼意次の政策「商業重視」
商人層力を活用し、間口の収入を増やすことを重視しました。
特定の商人に独占的な特権を与え、人々からの意見の献金(営業税)を受け取りました。 米の生産に依存した封建経済から、貨幣経済を活用した新しい収益構造を目指したのです。
田沼意次の政策「株仲間の奨励」
商業団体である株仲間(現在の商工会のような組織)を奨励し、流通の効率化を図りました。
田沼意次の政策「鉱山開発と産業振興」
金山や銀山の開発を積極的に進めました。製塩業や漁業などの産業も奨励し、地方経済の活性化を図りました。
田沼意次の政策「新田開発」
農業生産を増やすための新田開発を推進しました。
田沼意次の政策「長崎貿易の活性化」
本部の管理下で行われていた長崎貿易を活性化させ、中国やオランダとの取引易さを拡大しました。
田沼意次政策の批判と挫折。
田沼意次の政策「批判」
田沼意次の政策は一部では成功を覚悟しましたが、問題も多く残りました。その典型的なのが政治腐敗でしょう。
商人の癒着やカバー賂の横行が問題視され、「田沼時代は金の時代」と批判されました。
また、田沼の時代には浅間山の噴火( 1783年)や天明の大飢餓(1782年~1787年)が発生し、多くの庶民が苦しい生活を余儀なくされたのです。
田沼意次の政策「改革の限界」
武士社会が基本的に農業中心の封建制度を基盤としていたため、商業重視の田沼の政策は旧体制の支持者は田沼政策には不支持でした。
田沼意次の政策「失脚」
天明6年(1786年)、大飢饉が続くなか、異常乾燥と洪水が重なって再び大凶作となり、食糧不足が長引いていた年に田沼意次は失脚しました。
松平定信が老中として登場します。定信の政策は「寛政の改革」として田沼政治とは対照的なものでした。
近代的な経済観を持った田沼意次。しかし、当時の社会構造と不一致したのが要因なのかは定かではありませんが、挫折しました。
「べらぼう」ではどのような描き方をするのか、視聴しながら田沼政策を見続けていきます。
まとめ。
視聴後掲載します。
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