大河ドラマ2022年「鎌倉殿の13人」第45話「八幡宮の階段」のあらすじ(ネタバレ)と感想をお届けします。
先週の「鎌倉殿の13人」第44話「審判の日」のエンディングで語りの長澤まさみさんが、
「粉雪は戌の刻を過ぎたころからボタン雪となっていた」と語っていましたね。
遂にそのシーンが描かれます。警備を任されていた泰時は公暁の殺害の目的は憎き義時だと察しました。
鶴岡八幡宮で盛大に執り行われる源実朝の右大臣拝賀式。
泰時らが警固する中、公暁は門弟と共に木の陰に潜んでいました。そして、御家人たちに交じり、状況を静観する三浦義村の姿が。
今後の鎌倉と自身の命運を賭し、儀式を見守る義時と時房。
牡丹雪が降り積もる中、式を終えて楼門から出てきた実朝の前で起きる出来事。それは・・・。
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「鎌倉殿の13人」第45話「八幡宮の階段」のあらすじ。
視聴率:6.2%
建保7年(1219年)1月17日。
夕方から降り始めた雪が強さを増す中、厳かに拝賀式が行われていました。御簾の影からそれを見つめる義村の肩を叩くのは、義時。
「なぜここにる」太刀持ちとして列席しているはずの義時がここにいることに義村は驚きます。
義時は、拝賀式の直前に「実朝様からの命令だ」と仲章に言われ役目を外されていたのでした。
そんな中、義時は義村に尋ねます。
「公暁殿はどこに潜んでいる」公暁による実朝暗殺計画を義村が知っている事を義時は暗に仄めかしました。
しかし、それを知っていたとして何故お前は動かないのだと問い返す義村に、義時は思いは同じだと答えました。
「鎌倉殿は私に憤っておられる。もし、公暁殿が討ち損じたら、私は終わりだ」三代鎌倉殿の代替わりで生じた歪みは、取り返しのつかないところまできていたのでした。
源実朝は鶴岡八幡宮本宮での拝賀を終えて廊下に出ました。大階段上の楼門前には公卿五人と大刀持ちが控えています。
「鎌倉殿の13人」第45話「八幡宮の階段」のネタバレ。
源実朝の暗殺(吾妻鏡)。
吾妻鏡には「義時は心神が乱れて実朝の御剣役を源仲章に譲って退出。その後、事件が起きた。公暁は縁者であった三浦義村を頼ったが、そこで討ち取られた」との記録が残っています。
これが義村や義時が暗殺に関わったのではされる理由です。
第45話では、鎌倉殿の13人の終盤で見せ場である実朝暗殺を三谷脚本はどのように描くのでしょうか。
源実朝の暗殺(予告)
「源頼朝を祖父に持ち」「四代目は私です」と語る公暁。とてもミステリアスな雪の鶴岡八幡宮で惨劇。
公暁が刀を振り下ろす中、泰時は「鎌倉殿!!!」と叫んでします。
義時は妻・のえに、
と冷たい言葉を。
そして、が、
と怒りをあらわにすると、義時が義村に肩をたたきます。
茂みに潜む公暁の姿や、雪の中立ちつくす実朝の姿が、さてさてどうなるのか義時の45話。
その時、義時は。
吾妻鏡
建保7年(1219)1月27日条
源実朝が鶴岡八幡宮の楼門に入った際に、供奉(ぐぶ)していた北条義時は急に気分が悪くなり、御剣(ぎょけん)役を源仲章に譲って退出しました。
「公暁殿は、父上の命も狙っておられます」泰時からの知らせに義時は愕然としました。
その時、儀式を終えた実朝らに公暁が襲い掛かったのです。
「覚悟!義時!」しかし、公暁が討った相手は、義時から太刀持ちの役目を奪った仲章でした。
仲章と実朝を討った公暁を謀反人として追討の命を出した後、義時は義村に声をかけます。
「どこまで知っていた」かと。
公暁が義時を殺そうとしていたことを知っていたのか否か。
「私に死んで欲しかったのではないか」と問う義時に、、、
義村は「公暁がお前も殺そうとしていると知ったら、俺はその場であいつを殺していたよ」と答えます。
しかし、去り際に義村が嘘を吐く時の癖である襟を正す仕草を見て、義時は深い悲しみに包まれるのでした。
実朝も公暁も死んだ今、鎌倉の実権は義時が握りました。
次の鎌倉殿は御しやすい者を据え、確実に鎌倉を自分のものにしようと動き始めたのです。
修羅と化した義時は運慶に自分に似せた仏像を彫るように命じました。
「天下の運慶に神仏と一体となった己の像を作らせる。頼朝様も無しえなかったことをする」と。
仲章が「太刀持ち」となり義時は助かる。
義時は太刀持ちから外された(ドラマでは)ことで生き延びました。しかし、仲章の亡骸をじっと見つめるが安堵の表情が浮かぶことはありません。
仲章の最期の言葉は、「寒い、寒いぞ、寒いんだよ!」でしたね。
その「寒いんだよ」の裏には仲章はどのような感情を持っていたのでしょう。
仲章を演じた生田斗真の言葉。
生田さんはこのシーンを撮り終えた後、コメントに残している言葉があります。
「俺じゃないだろ!なんでお前、間違えたんだよ。なんで俺が斬られなきゃならないんだよ!」
という思い。
そして、こんなところで自分の人生は終わってしまうのか、こんなはずじゃなかったんだという悲しみの叫びでもあると思います。
義時は義村を追及。
義時は義村を追及します。
義村は公暁をたきつけたことを認めました。しかし武士の頂点に立とうとしたがやめたと言いますよね。
義時はさらに義村を追及。
義時はさらに義村を追及します。
義時は感情が高ぶりその声は微かに震えているように聞こえました。盟友を信じたい気持ちもあると思います。
その時、暗がりへと消えていく義村の手が襟元に触れていました。 義村が嘘をつくときの癖です。
義時は息子・泰時の成長を楽しみにしている。
と義時を強く非難します。そして、「あなたの思いどおりにはさせない」と挑むように言うのです。
その言葉を聞いた義時は泰時の着物の衿を直すなど息子の成長に期待しているかのように見えますね。
父への反発を繰り返してきた泰時の46話の活動は?
⇒坂口健太郎が「鎌倉殿の13人」で演じる北条頼時(泰時)はいつから登場する?
義時は運慶に仏像作りを命ずる。
源頼朝がなしえなかったことがしたいと、義時は自身に似せた仏像を作るよう運慶に迫るシーンが後半にありました。
運慶はこの時、何を思ったのか?運慶一人で仏像作りの命を受けた時の表情がとても気になります。
今後の義時の天命は果たしてどうなるのか。
実朝は見た。
「天命に逆らうな、天命に逆らうな」と巫女のおばばが言い残しながら暗闇に消えていきました。
大段階下では、殿上人や御家人たちが待機していました。そこに三浦義村が来て、大段階を見あがます。
すると、肩をたたかれ振り返ると、そこになんと義時がいるでは・・・。
太刀持ちとして、桜門まで実朝に従っていたはずの義時がそこにいたのです。
実は実朝の命令だと源仲章に言われて、太刀持ちの役から外されていたのです。その役を源仲章が任されていました。
これが運命なのか?
実朝の最期の和歌。
吾妻鏡
建保7年(1219)1月27日条
きょうの不祥事については、前々から異変を示すような出来事があったようです。そのひとつとして、源実朝が縁起の良くない和歌を詠んでいました。出(いで)ていなば 主(ぬし)なき宿(やど)と なりぬとも 軒端(のきば)の梅よ 春を忘るな
実朝の悲報に茫然自失となった政子の前に実朝の妻・千世が実朝の和歌を差し出しました。
「出(いで)ていなば 主(ぬし)なき宿(やど)と なりぬとも 軒端(のきば)の梅よ 春を忘るな」
実朝の別れの歌です。千世はさめざめと泣くのです。
その時、義村は。
公暁が実朝を討ち、謀反人として追われた事で義村の立場は一気に危うくなりました。
公暁が捕らえられて三浦の名を口にすれば三浦一門は終ります。
義村は、自分を頼って逃げ込んできた公暁を安心させ、背後から突き刺しました。
鎌倉殿の証である髑髏を持つ公暁にとどめを刺し、その首を義時に差し出したのです。
「この先も三浦一門、鎌倉の為に身命を賭して鎌倉のために働く所存でございます」
公暁の首桶を捧げそう宣言する義村に、義時は冷たい眼差しで言うのです。
「北条と三浦が手を携えてこその鎌倉。これからも宜しく頼む」と。
「ははっ!」義村は忠誠を尽くさんとばかりに大声で返事をし、義時の前にひれ伏します。
しかしその表情は、決して忠義者のそれではないのでした。
盟友・義時に嘘をつく義村
吾妻鏡
建保7年(1219)1月27日条
三浦義村が勇敢な者を討手に指名して公暁を討ち取ると、その首を北条義時のもとへ持参しました。
義村が嘘をつくときの癖を義時は知っていました。ですので、義村は三浦の存続のため、助けを求めに来た公暁を刺し殺すのです。
首桶を義時に差し出します。
と義時の前で手をつきます。
義時の表情は淡々と対処しています。この時、義村を圧倒し盟友であり敵にもなる義村を警戒し続けているようにも見えました。
その時、公暁は。
源仲章と三代将軍・源実朝を斬った公暁も生命を落とすシーンが描かれました。
雪降る八幡宮の階段で、義時にとどめを刺そうとした公暁は、それが義時ではなく仲章だと知って愕然としますが、
今更戻れないとばかりにとどめをさします。
身を守る短剣も自ら放し無抵抗な実朝をも斬り殺し「阿闍梨公暁、親の仇討ったぞ!」と宣言します。
義時の謀略を叫ぼうとしますが、それをしたためた書を実朝の遺体に落とし、血で染めてしまいました。
「斬り捨てよ!」義時の号令で数多の御家人が公暁に襲い掛かり、公暁は命からがら逃げだします。
尼御台のもとに現れた公暁は思いのたけを政子に話しました。
「知らしめたかったのかもしれません。源頼朝を祖父に持ち源頼家を父に持った私の名を。
涙ながらにそう言い、実朝の部屋から持ってきたという髑髏を見せます。
これぞ鎌倉殿の証、と言い「四代目は私です。それだけは忘れないでください」そう言って政子に別れを告げるのでした。
その後、公暁は助けを求めて三浦館に行きます。
「まだ諦めたわけではない。いずれ再び立ち上がる。必ず鎌倉へ」公暁はその思いを最後まで騙る事はできませんでした。
義村の刃が、公暁を背後から貫き、公暁は髑髏を手にしたまま絶命したのでした。
公暁が実朝暗殺を決行。
吾妻鏡
建保7年(1219)1月27日条
源実朝を殺害した公暁は、「別当の阿闍梨公暁が、父(源頼家)の敵を討った」と名乗りを上げたようです。
実朝を待ち構えていた公暁は「覚悟!」と雄叫びをあげ、太刀持ち(仲章)を斬りつけ、とどめを刺し、実朝に狙いを定めました。
実朝は公暁の目をじっと見て、静かにうなづき、その面持ちは諦めでも恐れでもなく、慈愛に満ちていました。
公暁が実朝の命を奪ったのです。
その時、政子は。
義時に変わって太刀持ちを受け持った源仲章は公暁に殺され、実朝も公暁もその最期が次々と描かれた惨劇話45話。
息子の実朝と、孫の公暁を相次いで亡くし、悲しみに暮れる政子です。
そんな悲しみの中で政子は自ら命を絶とうとするのです。しかしそこに、トウが政子が自害するシーンを阻止するため登場します。
トウは政子を助ける。
トウは第44話で仲章の暗殺に失敗していました。
捕らわれの身となっていましたが、隙(すき)を逃さず、見張りの者たちをあっという間に倒し、満身創痍(そうい)の状態で部屋を抜け出します。
そしてトウは、今まさに小刀を自分の首に当てようとする政子の背後から忍び寄り、「ならぬ」と自害を阻止します。
すると、「なら、あなたが殺して」と頼む政子に、「自ら死んではならない」と告げるのです。
なぜか、トウの目には、光るものがありました。
⇒山本千尋が「鎌倉殿の13人」で演じる役は善児に育てられた”トウ”
鎌倉殿の13人のあらすじ一覧はこちら。
⇒大河ドラマ2022年「鎌倉殿の13人」のあらすじ(ネタバレ)と感想の一覧。
「鎌倉殿の13人」第45話「八幡宮の階段」の感想。
なんとも切なく、痛々しい45話でしたね。
頑なに武具を身に着ける事を断った実朝が、泰時の「わがまま」を聞いて唯一身に着けていた短刀を手放したのは、
歩き巫女の「天命に逆らうな」という言葉もあったから。
しかし、この時歩き巫女は誰にでも「天命に逆らうな」と言って回っていたという…。
それさえも、天命なのかもしれませんが、あまりに切ない最期でしたよね。
義時は義時で、盟友だと思っていた義村が、自分の死を望んでいた事を知ります。
そこからの闇落ちの仕方が容赦ないですよね。迷いなく、鎌倉を自分のものにしようとします。
そこから逃げようとする政子のことも「我らは一心同体」と言って逃がしません。
最初にこの世界に義時を引きずり込んだのは政子なので、当然と言えば当然ですが、やっぱりこれも切ないですよね。
権力を我が物にした義時ですが、本当に権力が欲しかったのか、それ以外のなにかがあるのか…そこも気になった45話でした。
視聴者の感想。
#鎌倉殿の13人 第45回。八幡宮の階段にて実朝を討った公暁、その名を世に轟かせた大事件として歴史に残り哀しくも想いは果たせたのでは。天命を受け入れた実朝の切ない最期と仲章の壮絶な最期。気になる義村の襟元と、のえとの軋轢。修羅の道を行く北条姉弟のシーンも印象的な回でした。#鎌倉絵 #殿絵 pic.twitter.com/zn5HSgQNjl
— KEI-CO (@keico) November 27, 2022
まとめ。
次週は、第46話「将軍になった女」です。遂に政子が「尼将軍」の宣言をしますね。
新たな鎌倉殿を京から迎えようと画策する義時や広元。実衣も野心を燃やし、義村も暗躍。
一方の京では上皇らが鎌倉への圧力を強めていきます。
最終回まで残すところあと3話にせまってきました。
ここから、一体どのように話が進んでいくのか、義時の求めたものを知ることが出来るのか。
またしても一週間生殺し状態ですが、楽しみに次週を待ちたいと思います。
大河ドラマ俱楽部の管理人です。
NHK大河ドラマをこよなく愛し毎週楽しみに視聴しています。
ただ視聴するだけでなく「あらすじと感想」を紹介しています。
でもリアルタイムで見ることができない時は見逃し配信で見たり
時々は歴代の大河も視聴しています。
管理人の大好きな大河ドラマをまとめていますので見逃し配信
と一緒に楽しんで下さい。