2023年大河ドラマ「どうする家康」第44話「徳川幕府誕生」のあらすじ(ネタバレ)感想をご紹介します。
先週の「どうする家康」は第43話「関ケ原の戦い」でした。 第44話は戦後の後始末を経て「徳川幕府誕生」と移ります。
見どころは、
です。
項目 | 内容 |
2023大河ドラマ | どうする家康 |
放送話 | 第44話 |
放送日 | 2023年11月19日(日) |
週タイトル | 徳川幕府誕生 |
視聴率 | 11.0%(先週比:▼0.9) |
さて、「どうする家康」は家康(リーダー)と家臣達(部下)との絆を描いた物語とも言えます。
個性的な家臣達(部下)をどう活かすのか?職場で「リーダー」の方ならきっと共感することでしょう。
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徳川家康 | 松本潤(役:徳川家康) |
家康の母 | 松嶋菜々子(役:於大の方) |
徳川四天王 | 板垣李光人(役:井伊直政) |
徳川四天王 | 山田裕貴(役:本多忠勝) |
徳川四天王 | 杉野遥亮(役:榊原康政) |
徳川家臣 | 松山ケンイチ(役:本多正信) |
家康側室 | 松本若菜(役:阿茶局) |
秀忠の正室 | マイコ(役:江) |
秀吉正室 | 和久井映見(役:寧々) |
徳川家臣 | 森崎ウィン(役:徳川秀忠) |
徳川家康の孫 | 原菜乃華(役:千姫) |
秀頼の母 | 北川景子(役:茶々) |
茶々の次男 | 作間龍斗(役:豊臣秀頼) |
脚本 | 古沢良太 |
関ヶ原の戦いに勝利した家康は、石田三成らの佐和山城をはじめとして、敵の拠点を次々と制圧していきます。
慶長5年9月27日に、戦勝報告に家康と秀忠は大阪城に上洛し豊臣秀頼に会いました。家康たちは7歳の秀頼に、逆賊・石田三成を討ったことの礼を言われます。
しかし、茶々から秀頼と孫娘・千姫の婚姻を約束させられ、家康は不満を隠せません。
時は流れ、征夷大将軍となり江戸に幕府を開いた家康。
ウィリアム・アダムスらと国づくりに励むが、秀忠の頼りなさが不安の種。そんな中、忠勝が老齢を理由に隠居を申し出ます。
一方、大坂では大野治長が茶々の下に戻り、反撃の機会を伺っていました。
関ケ原の戦いで勝利を収めた家康は、実質天下人となり、大阪城の茶々と秀頼に先勝の挨拶に出向きます。
秀忠は家康の孫である千姫と秀頼の婚儀を純粋に喜ぶが、家康は「早う人質をよこせと言っておるのじゃ」とその真意を伝えられ驚きます。
豊臣と徳川の勢力争いの拮抗を打破するために、正信が考え付いたのが、家康が将軍になることでした。
「幕府を開けばやれることは増えるでしょうな」という進言に、家康も「徳川が武家の棟梁、豊臣はあくまでも公家。棲み分けられるかもしれんな」と膝を打つのです。
徳川幕府を誕生させるため多くの知恵者が動き回る中、かつて家康と共に激動の世を『武術』で生き抜いてきた家臣たちには、『老い』という抗えぬ敵がせまってきていました。
迫る老いと時代の流れを目の当たりにしながら、家康の望む争いのない世にむけて、ゆっくりと時間が動き始めたのです。
家康の生涯を紹介する年表はこちらから。
⇒「どうする家康」の徳川家康の年表。ドラマで退場した武将たち。
徳川家康は慶長8年2月12日「征夷大将軍」に就任いたしました。同時に江戸に幕府を開きます。
家康が挑んだ“天下取り”最後の総仕上げが迫ります。先ずは、家康の可愛い孫である「千姫」を豊臣秀頼に嫁がせます。
ですが、まだまだ難題が待ち構えていました。それは…。
関ケ原で勝利をおさめ、一見『安寧な世』が訪れたかに見える中で、家康はことさら秀忠に厳しくあたるのです。
関が原の遅参を仕方のないことと言い、「秀忠に落ち度はない」と周囲が言おうと、決してそれを許しません。
その真意は、秀忠に厳しく当たる者が誰もいないからだ。
幼い頃は、秀忠同様に頼りなかった家康だが、時代も家臣も家康に厳しく接していました。
だからこそ、ここまで上り詰められたということを家康は承知していたのです。しかし、秀忠にはそれがありません。
世は安寧に移り変わろとし、周囲も戦国の世をしらない者が増えて来ました。
その中で、家康までもが秀忠に甘く接すれば、あっという間に秀忠は足元をすくわれ、また戦国の世に逆戻りしてしまいます。
家康が天下を獲るということは一時のことではなく、その先の世へ『安寧』を繋げていくことだという並々ならぬ意志が感じられるエピソードです。
だからこそ、跡継ぎを秀康ではなく秀忠にしたのも頷けますね。
優秀な人間は、その者の采配に頼るところが多くなり、その者がいなくなればその時代は終わります。
それに対して、凡庸な者が頂点にいる場合は、周囲が適材適所で力を発揮し、安寧の世を繋げていけるのです。
天下人はあくまでもその象徴で良い…。
これは、つまり三成がかつてに言っていた「天下人は不要にござる」と言う言葉と、合議制での政に通づることでもあり、改めてあの時の家康の心情に触れた気がして切なくなりますね。
⇒松本潤は2023年大河ドラマ「どうする家康」でキャスト徳川家康を演じる。
大阪城の茶々は家康の勝利を大いに喜び、秀頼にも「家康殿は、其方の新たなる父と心得なされ」とにこやかに言って聞かせました。
天下の政は、引き続きこの家康が相努めまする。
と先制する家康の言葉にも、茶々は、
誠に結構。
と大楊に答えます。
その座から見える柱には、毎年正月に秀頼の背丈を刻んでいると話し、秀頼の成長ぶりを強調。
柱の中程には、朱色で刻まれた背丈の跡があり、それは太閤・秀吉のものだという茶々。
後10年もすれば太閤殿下に追いつこう。さすれば太閤殿下の果たせなかった夢を秀頼が果たす事も出来ましょう。
という茶々の狙いは、男達を自在に操り戦わせる事で自らが天下をとることであろう。
それを裏付けるように、
それまでの間、秀頼の代わりを頼みます。
と、家康はあくまで秀頼が成長するまでの『繋ぎ』でしかないことを匂わせるのです。更にそのうえで、家康の孫である千姫と秀頼の婚儀を、
太閤殿下のご遺言通り、しかと進めましょう。
と満面の笑みで言うのです。
⇒北川景子(キャスト)が「どうする家康」で演じるは「お市」と娘の茶々(淀殿)の二役。
秀吉の正室・寧々と一緒に家康の茶を飲む「於大の方」。竹千代の誕生昔話をしながら、退場しました。
慶長7年(1602年)8月28日(10月13日)享年74歳。
⇒松嶋菜々子(キャスト)が「どうする家康」で演じるは「於大の方」
秀忠の人柄は素直でおおらかだが、家康にとっては物足りないのかも知れません。
母である於愛を思い起こさせる明朗快活さと、若き日の家康を思い出させる頼りなさを感じます。
当然、戦も政も経験が乏しい秀忠は、茶々の言葉を真に受けることから腹を探ることができない弱さも感じます。
秀頼に嫁いだ千姫の心配をする秀忠を家康は、
真っ先に聞くことが娘の心配か?身内のことしか考えぬ主君と思われるぞ。
と叱責しました。
秀忠は、困惑し、1人で苦悩します。ただ残念なのはプリンスなので秀忠を叱ることができる部下がいないのです。
家康は関ヶ原の戦いがまだ終わっていないことを秀忠にこう言い伝えます。
わしら上に立つ者の役目は、いかに理不尽なことがあろうと、結果において責めを負うことじゃ。
うまくいった時は家臣をたたえよ。しくじった時は己が全ての責めを負え。
と。
その後、家康は秀忠を2代目征夷大将軍に任命します。秀忠への希望が描かれた44話でした。
⇒森崎ウィン(キャスト)が「どうする家康」で演じる徳川秀忠とは。
榊原康政(小平太)は「もう、我らの働ける世ではないのかもしれんぞ」と言い、本多忠勝(平八郎)は「見届けるまで、死ぬな!と叫びます。
史実としては、榊原康政は慶長11年(1606年)、本多忠勝は慶長15年(1610年)に亡くなっています。
平平コンビは44話で退場しました。
江戸幕府の樹立は慶長8年(1603年)でしたので二人とも殿のために働き幕府の樹立を見届けてから逝きました。
家康が征夷大将軍となった第44話「徳川幕府誕生」で、第2話「兎(うさぎ)と狼」から“平平コンビ”として親しまれていた平八郎と小平太。
忠勝は愛用する蜻蛉切の手入れをしていたところ、誤って指を切ってしまいます。老いには抗えず、視力を失っていたのです。
“もっと強そうに”と絵師に肖像画を書き直させ続ける姿にも哀愁が漂っていました。
⇒山田裕貴(キャスト)が「どうする家康」で演じるは本多忠勝。
一方、小平太は「引き際」を意識しているようでした。
本多忠勝(平八郎)のもとを訪ねると「戦に生きた年寄りは早身を引くべきだ。おぬしもわかっておろう?」と寂しそうに話していました。
まだまだ殿(家康)を支えたいにもかかわらず、世代交代を目前にした二人の哀愁がピークに達した時、
「老いなど認めん。見届けるまで死ぬな!」と叫ぶ平八郎と小平太が対決するシーンで号泣でした。
⇒杉野遥亮(キャスト)が「どうする家康」で演じるは榊原康政。
平八郎と小平太の最期が柱の傷で描かれた最後に「秀頼」成長の証が茶々の手によって刻まれ、秀頼が登場します。
⇒作間龍斗(キャスト) が「どうする家康」で演じるは「豊臣秀頼」
「どうする家康」のあらすじまとめはこちらです。
⇒大河ドラマ2023年「どうする家康」のあらすじ(ネタバレ)と感想のまとめ一覧。
第44話「徳川幕府誕生」を史実をより深堀した「歴史探偵」が11月1日オンエアされました。コラボ企画「天下分け目の特別調査」です。
最終話の大阪の陣までを板垣李光人、山田裕貴、そして秀頼に嫁ぐ家康の孫・千姫を演じる原菜乃華が現地を訪ね調査しています。
ゲストは、本多正信を演じた松山ケンイチ、大久保忠世を演じた小手伸也が所長の佐藤二朗の問いに応えます。
家康が幕府を開いた江戸城(皇居)への旅は、
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家康に惚れて若い時から家康を支え続けた本多忠勝と榊原康政。両雄をクローズアップして描いてくれた44話が新鮮に思いました。
二人の描写も克明に描かれていて興味深く見ていました。
史実は歴史学者が解説する「歴史探偵」や「英雄たちの選択」で理解するとして「~そうだったんだろうな~」と思わされる描き方は、まさに古市さんの脚本の妙と感心しました。
当然と言えば当然だが、時代が進むという事は、かつてその物事の忠臣にいた人物達に老いが訪れ、いずれは『生』から退場していくという事。
それをここまで丁寧に描いた大河は今回が初めてなのではないかと思います。
関が原で受けた鉄砲傷がもとで早くに身罷った直政を、
「直政は、上手くやりおったんじゃ」と忠勝らが言う事で、安寧の世に武芸で身を立ててきた自分らの無力を感じ、取り残されていく悲哀が良く描かれていました。
そんな二人に「老いる事は許さん」という家康は、もっと先を見ていて、かならずや秀頼と茶々が自分達の前に立ちはだかり、安寧を妨げようとすることをわかっていたと思います。
そんな家康を主と認め、どこまでもどこまでもついて行きたい、この主を守って死にたいという忠勝の想いが、あの肖像画に詰まっているという描き方も最高でした。
睨みを聞かせた忠勝の肖像画を背に、前へ進む家康。それは、そのまま家康の背後から忠勝がにらみを利かせ、殿を守りつづけるという意味であり、
全ての登場人物にくまなく感情が出来て、胸が熱くなりました。
引用:ヤッフーニュース
第1回で忠勝が『主君とは認めん!』と言ってからずーっと、忠勝が家康と真剣に向き合った人生をうまく描いたと思います。
現代の上司と部下などとは比べ物にならないほどの、深い主従関係。山田裕貴さん、素晴らしかったです。
斜に構えた忠勝の内面の熱さがセリフからも表情からも立ち居振る舞いからも感じられる魅力的な忠勝像を作り上げられたと思います。
家康の言う通り、家臣団に支えられて天下人となった家康という今回の『どうする家康』のコンセプトを体現したお1人だったと思います。
次週は第45話「二人のプリンス」です。
秀頼が成長し、徳川に脅威をもたらす存在となりつつある中「負ける自信がある」と言い放ってしまう、家康の跡継ぎである秀忠。
秀頼のもとに関が原で浪人となった者達が集結し、事態は緊迫感をおびてきます。
秀忠の代に遺恨を残さないために、家康自ら豊臣との問題に決着を着けようとのりだす次週。
最終話が近付く中「儂の志を継いでくれ」という家康のセリフが胸に刺さります。
大河ドラマ俱楽部の管理人です。
NHK大河ドラマをこよなく愛し毎週楽しみに視聴しています。
ただ視聴するだけでなく「あらすじと感想」を紹介しています。
でもリアルタイムで見ることができない時は見逃し配信で見たり
時々は歴代の大河も視聴しています。
管理人の大好きな大河ドラマをまとめていますので見逃し配信
と一緒に楽しんで下さい。