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大河ドラマ2024年「光る君へ」第10話「月夜の陰謀」のあらすじ(ネタバレ)と感想。

大河ドラマ2024年「光る君へ」第10話「月夜の陰謀」のあらすじ(ネタバレ)感想をご紹介します。

10話の視聴ポイントは、

  • 「道長とまひろ」の官能的な描き方。
  • 「藤原兼家」のクーデターの描き方。

です。

「光る君へ」は平安中期、世界最古の女性文学といわれる「源氏物語」を生み出した「紫式部」の人生を描くストーリー。

武家台頭の時代を目前にした、きらびやかな平安貴族の世界と、懸命に生きて書いて愛した女性の一生に迫ります。

項目 内容
2024大河ドラマ 光る君へ
放送話 第10話
放送日 2024年3月3日(日)
週タイトル 月夜の陰謀
視聴率 10.3%(先週比:▼0.9%)

先週の第9話「遠くの国」はこちら。

2024年大河ドラマ「光る君へ」第9話「遠くの国」のあらすじ(ネタバレ解説)感想。

紫式部(まひろ) 吉高由里子(役:紫式部)
藤原道長 柄本佑(役:藤原道長)
まひろの父・藤原為時 岸部五郎(役:藤原為時)
まひろの将来の夫・藤原宣孝 佐々木蔵之介(役:藤原宣孝)
道長の父・藤原兼家 段田安則(役:藤原兼家)
道長の姉・円融天皇の后・藤原詮子 吉田羊(役:藤原詮子)
道長の次兄・藤原道兼 玉置玲央(役:藤原道兼)
道長の友 町田啓太(役:藤原公任)
道長の友 金田哲(役:藤原斉信)
道長の後輩 渡辺大知(役:藤原行成)
謎の男(散楽の一員) 松熊克哉(役:直秀)
歌人・清少納言 ファーストサマーウイカ(役:ききょう)
65代天皇 本郷奏多(役:花山天皇)
脚本 大石静

大河ドラマ2024年「光る君へ」のキャスト一覧。

さて、「光る君へ」のまひろ(紫式部)と藤原道長の関係に引き込まれ、柄本さんと吉高さんの魅力に魅了されていると思います。

脚本は大石静。描き方はとてもセクシーです。平安時代の“セックス&バイオレンス”がキャッチフレーズですからね。

心豊かで裕福な大河ファンはすでに「NHKオンデマンド」で二人の関係シーンを再視聴しているとは思います。

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「光る君へ」第10話「月夜の陰謀」のあらすじ。

光る君へ」第10話「月夜の陰謀」のあらすじです。


第10話の週タイトルは「月夜の陰謀」で今までも週タイトルには複数の意味が含まれていましたが、今週の「陰謀」とは兼家のクーデターだけですね。

そのクーデターの全容と「道長とまひろ」の恋物語が官能的に描かれた週でした。

先ず、兼家はクーデター実施の役割を「道隆、道兼、道長、そして兼家の外腹の子である道綱」に与えていました。

ゴットファーザーの兼家は藤原家を繁栄させるためなら悪どいことや荒っぽいことを厭わないと思っています。

秘密裏に花山天皇を退位させ、孫の懐仁親王を擁立する計画を実行し成功させます。

その頃まひろは、家に帰ってこない為時の妾の家を訪ねます。するとそこには最期を迎えようとしている妾の看病をする父がいました。

そして、まひろが帰宅すると道長からの恋文(和歌)が届いていました。まひろと道長の恋が結ばれます。

「光る君へ」第10話「月夜の陰謀」のネタバレ。

光る君へ」第10話「月夜の陰謀」のネタバレです。

寛和2年(986年)

アバンは晴明の指示から。

第10話のアバンでは晴明が兼家のクーデター計画の実行日を指示していました。この計画を兼家から買ったのは晴明ですからね。

陰陽師の力が発揮される日を設定しました。

ユースケ・サンタマリア(キャスト)が2024年大河ドラマ「光る君へ」で演じる「安倍晴明」とは。

藤原兼家のクーデター計画。

晴明の予言通り、兼家のクーデターは実行されました。道長はじめ4人の息子たちはそれぞれの役割を見事に果たします。

特に道兼の花山天皇への裏切りは予想していたとは言え、花山天皇の無能ぶりも描かれ少し可哀そうになったのは私だけではないでしょう。

段田安則(キャスト)が2024年大河ドラマ「光る君へ」で演じる藤原兼家とは。

10話の注目ポイントは花山天皇の退位です。

花山天皇が退位。

花山かざん天皇の退位は「寛和かんなの変」といわれた事変です。寛和2年(986年)6月23日に起きました。

花山天皇が秘かに清涼殿を出て、縫殿陣ぬいどののじん朔平門さくへいもんに用意してあった車に、藤原道兼と同乗し、東山の元慶寺花山寺に着くと、すぐさま厳久の手によって出家入道させられたのです。

この史実を「光る君へ」で道兼と花山天皇がどのように演じるか!注目です。

本郷奏多(キャスト)2024年大河ドラマ「光る君へ」で演じる花山天皇とは。

道長の和歌とまひろの漢詩。

まひろと道長の恋路は和歌と漢詩ではじまり、やがて官能的な描き方で二人の強い愛を感じることができました。

道長が送った和歌にまひろが漢詩で返していく様子にそれぞれの気持ちが強く表れていました。ただ、まひろがなぜ漢詩なのか?その謎を解くことができない道長。

道長は藤原行成に助けを求め行成の助言が彼を次のステップに羽ばたかせ、道長が和歌ではなく志を言葉にする漢詩をまひろに送るのです。

その漢詩を送ったことでまひろの心は動きました。まひろも道長に会いたくて会いたくてこの漢詩を待っていたのかも知れません。

吉高由里子(キャスト)が2024年大河ドラマ「光る君へ」で演じる紫式部とは。

まひろが廃屋へ。

会いたくて、会いたくて、道長に会いたい一心でまひろは道長と会っていた廃屋に足を運ばせました。

道長も待っていたのです。まひろを見つけ抱きしめます。強く強くまひろを抱きしめるのです。

藤原道長

会いたかった。

という道長の言葉を聞いた時のまひろは一瞬心苦しげな表情を浮かべますが、道長への想いは頂点に達していました。

2人は互いへの想いを確かめ合うかのように熱い口づけを交わすのです。

吉高由里子(キャスト)が大河ドラマ「光る君へ」で演じるまひろ(紫式部)とは。

二人の想いへの会話。

道長は兼家や姉・詮子から、己の使命というものを突きつけられていました。

ただ、まひろに会い強く抱擁し口づけを交わした道長の心境は、身分を捨て、家族を捨て、このまま2人で生きる道を望んでいたのです。

 

藤原道長

一緒に都を出よう。俺たちが寄り添って生きるには、それしかない

という道長の言葉は、まひろも嬉しかったと思います。でも、まひろにはそれを受け入れることができないのです。

それはまひろには分かっていたと思います。道長が上級貴族の身分を放棄して生きていくことをできないことを。

下級貴族だからこそ分かる生活苦をまひろは体験していたのですから。

紫式部(まひろ)

あなたが偉くならなければ、直秀のような無惨な死に方をする人は、なくならないわ。

その通りなのです。直秀は貴族によって殺されたのです。その直秀は庶民(市井)の味方で助けていました。

そんな「政」を行っているのは道長ら上級貴族なのです。

柄本佑(キャスト)が2024年大河ドラマ「光る君へ」で演じる藤原道長とは。

二人は結ばれる。

まひろもまた道長と2人だけで「遠くの国」に行きたいと思っていたのでしょう。直秀を埋葬してくれた道長を見ながら道長の熱い気持ちが伝わってきましたからね。

しかし、2人で都を出ても世の中は変わりません。まひろが道長への想いと道長が果たすべき使命が交差することはないのです。

まひろは、よき「政」をすることこそ「道長の使命」であることを懸命に伝えるのです。

紫式部(まひろ)

道長様が好きです。とても好きです。でも、あなたの使命は違う場所にあると思います。

強く抱き合うながら道長とまひろはそのまま肌を重ね、しばらく。官能的なシーンが流れました。

なぜかまひろは涙していました。その涙の意味を道長は分かることはないでしょう。

紫式部(まひろ)

わたしは都であなたのことを見つめ続けます。片時も目を離さず、誰よりも愛おしい道長様が、政によってこの国を変えていく様を、死ぬまで見つめ続けます。

この言葉はまひろの本心であり庶民(市井)の暮らしを知る下級貴族や直秀の代弁だと思いました。

藤原道長

また会おう……これで会えなくなるのは嫌だ…。

という道長に、まひろは曖昧なほほえみで道長への愛を返していました。純粋でまっすぐなまひろ。

だからこそ道長が進むべき道は二人の愛でないことをまひろは分かっていたのです。

大河ドラマ2024年「光る君へ」のあらすじ(ネタバレ)と感想のまとめ一覧。

まだまだ、道長とまひろ(紫式部)の恋物語は続きます。

関連番組。

関連番組は史実を歴史の専門家が解説しています。より「紫式部」や「源氏物語」を深く知ることができ「光る君へ」の理解も深まります。

歴史探偵では、主演の吉高由里子さんと柄本佑さんがゲストで出演し「光る君へ」の歴史感を語っています。

「歴史探偵」のキャストと放送時間、そして「光る君へ」の史実を知る。

英雄たちの選択では、当時の史実を研究している歴学者さんたちが「紫式部」や式部の名作「源氏物語」を解説しています。

特に同業者の作家視点で紫式部を解説する「高橋源一郎」先生の見解は式部を知る上で非常に参考になります。

また、女性として法律家の山口真由さんや、翻訳家で源氏物語をこのなく愛する「イザベル・ディニシオ」さん。そして

国文学者の「山本淳子」さん等の「紫式部」評も大変興味深く聞くことができます。源氏物語や紫式部はいったい何者?

を知る上で貴重な番組だと思います。

「英雄たちの選択」のキャストと放送時間、そして「光る君へ」の史実を知る。

紀行。

平野神社はこちら。花山天皇が即位後、桜をお手植えしたことに由来しています。

京都府京都市の旅は…。

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「光る君へ」第10話「月夜の陰謀」の感想。

道長とまひろの和歌と漢詩のやり取りのシーンに感動しました。

数回のやり取りの演出も最後に道長が漢詩で送った意味も、全て流れるような構成に大石さんの素晴らしさをかみしめて観てしまいました。

また二人の官能シーンもNHK的に大丈夫なのか?それと、吉高さんの美しさにうっとりでした。さて、二人の破局は何話で描かれるのか?

視聴者の感想。

引用:ヤッフーニュース

道長の晩年の「このよをば〜」の歌は、実は、「この世」ではなくて、この夜のことだったのかなって思った。大好きな人と気持ちが通じ合った思い出は、一生忘れることはできない。
本当に素敵で、切なくて、印象的なシーンだった。

まとめ。

次週は第11話「まどう心」です。

予告ではその全容を掴むことは難しいですが、やはり興味は道長とまひろの関係ですよね。まひろは道長から離れていくのでしょう。

ただ、花山天皇が退位したことで、まひろの父・為時の官位は外されてしまいます。今や為時は兼家の敵となってしまったのです。

まひろの一家はまたまた苦しい生活をすることになるのでしょうか?