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大河ドラマ2024年「光る君へ」第31話「月の下で」のあらすじ(ネタバレ)と感想。

大河ドラマ2024年「光る君へ」第31話「月の下で」のあらすじ(ネタバレ)と感想をお届けします。

道長が突然とまひろの屋敷に訪ねてきます。まひろの「カササギ語り」を写本し中宮・彰子に献上したいのだと言います。

しかし、「カササギ語り」は燃えてしまいました。そこで道長は新しい物語を書いてほしいと願うのです。

ここからが、まひろの執筆作業(源氏物語)の旅のはじまりです。そのテーマは「人とは何なのでございましょうか」。

ですので、30話まではまひろの執筆作業の序章だったのですね。

前回は⇒2024年大河ドラマ「光る君へ」第30話「つながる言の葉」のあらすじ(ネタバレ)感想でした。

項目 内容
2024大河ドラマ 光る君へ
放送話 第31話
放送日 2024年8月18日(日)
週タイトル 月の下で
視聴率 10.3%(先週比:±0%)

さて、「光る君へ」のまひろ(紫式部)と藤原道長の関係に引き込まれ、柄本さんと吉高さんの魅力に魅了されていると思います。

脚本は大石静。描き方はとてもセクシーです。平安時代の“セックス&バイオレンス”がキャッチフレーズですからね。

心豊かで裕福な大河ファンはすでに「NHKオンデマンド」で二人の関係シーンを再視聴しているとは思います。

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「光る君へ」第31話「月の下で」のあらすじ。

寛弘元年(1004年)

30話のエンディングで道長が突然まひろを訪ねてきましたね。

道長はまひろに、一条天皇に入内するも、相手にされず寂しく暮らす娘・彰子を慰めるために物語を書いてほしいと頼むのです。

しかし、道長の真の目的は、一条天皇から定子の思い出を無くし彰子に気を向けてほしいのです。

一方、宮中では年下の斉信に出世で先をこされた公任が参内しなくなってしまいました。事態を案じた斉信が公任の屋敷を訪ねてみると、思いがけない人物と遭遇するのです。

その人物とは…実資でした。

紫式部(まひろ) 吉高由里子(役:紫式部)
藤原道長 柄本佑(役:藤原道長)
まひろの父・藤原為時 岸部五郎(役:藤原為時)
まひろの将来の夫・藤原宣孝 佐々木蔵之介(役:藤原宣孝)
藤原隆家(道隆の次男) 竜星涼(役:藤原隆家)
道長の姉・円融天皇の后・藤原詮子 吉田羊(役:藤原詮子)
一条天皇 塩野瑛久(役:一条天皇)
道長の友 町田啓太(役:藤原公任)
道長の友 金田哲(役:藤原斉信)
道長の後輩 渡辺大知(役:藤原行成)
一条天皇の后 高畑充希(役:藤原定子)
歌人・清少納言 ファーストサマーウイカ(役:ききょう)
藤原彰子 見上 愛(役:藤原彰子)
脚本 大石静

「光る君へ」第31話「月の下で」のネタバレ。

まひろは突然訪ねてきた道長を屋敷に招きいれました。道長は評判の「カササギ語り」を中宮の彰子に献上したいと言い出します。

しかし「カササギ語り」は燃えてしまいました。と応え断ります。すると道長は彰子のために新しい物語を執筆を頼むのです。

まひろは断りますが、道長は考えてほしいと言い残し帰っていきました。

倫子と明子の争い。

倫子の嫡男である藤原頼通(田鶴)は元服の際に正五位の下の位を得ました。これを知った明子は自分の嫡男も頼通に負けない地位を与えてほしいと道長に頼むのです。

明子は醍醐天皇の孫。倫子は宇田天皇のひ孫。どちらも血筋は立派であるが、道長は母同士で争っていれば息子たちに影響するといい気をつけよと言います。

そんなことで「倫子の土御門殿」も「明子の高松殿」にも道長は帰らず内裏に泊まる日が多くなります。

まひろの決意(源氏物語執筆のきっかけ)

四条宮で和歌を学ぶ会のあと、まひろは改めてあかねに「枕草子」の感想を尋ねます。するとあかねは、

「枕草子」はなまめかしさがないため惹かれないと答えます。「人肌のぬくもりがない」との事でした。

そしてまひろに歌を聞かせます。「黒髪の乱れ知らずうち伏せばまづ掻きやりし人ぞ恋しき」と…

まひろはこの歌に感じ入りました。そして、「枕草子」の写本を借りて帰ったのです。

まひろはききょうとあかねの自らの進むべき道に感心し自分も自分らしい物語を書こうと決心するのです。

道長に文を出し「良質な紙を手配してほしい」と頼むのです。ここからまひろの源氏物語の創作活動が始まります。

越前の紙。

道長は百舌彦と従者を引き連れて、藤原為時の屋敷まで紙を届けにきました。長びつに入れて運び込まれたのは大量の越前の紙です。

「越前には美しい紙がある。私もいつか、あんな美しい紙に歌や物語を書いてみたい」と、まひろが何気なく宋の言葉で話していました。

大河ドラマ2024年「光る君へ」第27話「宿縁の命」のあらすじ(ネタバレ)感想。

道長は、石山寺でまひろと偶然にも出会っていた時の言葉を一言一句たがわず覚えていました。

まひろへの深い思いが伝わる美しい場面でした。

そして「おれの願いをはじめて聞いてくれたな」とも言い、この短いやり取りに過去の名シーンがいくつも思い起こされました。

まひろは高価で貴重な紙を届けてくれた道長に礼を言い、おもしろい物語が書けるよう精一杯務めると約束します。

彰子が喜ぶようなものをと、まひろは知恵を絞り、何とか物語を書き上げて道長に知らせます。

まひろの物語。

まひろは完成した物語を道長に見せました。道長は飽きずに楽しく読めたと感想を述べますがまひろは不満でした。

この物語は中宮様に見せると道長は言っていましたが、まひろは道長が嘘をついていると思っています。

それは道長の表情で察していたのです。道長はあっさりと認め、実はこの物語は帝に献上したいと思っていると正直に話すのです。

それは一条天皇を亡き定子の呪縛から解き放したいとの事でした。

まひろは、ならば一条天皇に献上するなら別の物語を執筆すると言い、一条天皇のことを教えて欲しいと願うのです。

枕草子に囚われるあまり、亡き皇后さま(定子)から解き放たれぬ一条天皇の気持ちを、娘の彰子に向けさせるための物語が必要」という道長の真の意図を知るまひろ。

まひろは、一層、創作意欲をかきたてられるのです。

生身の一条天皇を知りたい。

まひろは生身の一条天皇の姿を知りたくなりました。それは、大昔、代筆作業をしているときに歌を送り相手のことを知らなければ良い歌は詠めないと学んだからです。

道長は理解しまひろのために一条天皇のことを語ります。

まひろは一条天皇が亡き定子に囚われ続けていると知り、天皇もまた人なのだと感じるのです。

大河ドラマ2024年「光る君へ」で塩野瑛久(キャスト)が演じる一条天皇とは。

道長一家の闇。

日が暮れるまで人について語り続ける道長とまひろ。そのうちに道長は自分の一家の闇についてまひろに明かすのです。

「我が家は下の下だ。あきれたであろう」と…。

すると「人は心に闇を抱えております。私も闇の中で、道に迷いながら今日まで生きてまいりました。」とまひろは言います。

人はなぜ月を見るのか。

そして満月だったこの日の夜に、夜空を見あがてまひろはつぶやきます。「人はなぜ月を見るのでしょう」

すると、道長は「誰かが、今、俺が見ている月を、一緒に見ていると思いながら、俺は月を見上げてきた。

皆そういう思いで月を見あげるのではないかな…」

まひろは、「月にも誰か住んでいて、こちらを見ているのかも」と言います。すると「おかしなことを申す」と応じる道長。

そしてまひろは「おかしきことこそ、めでたけれ、と直秀が言っていました」と2人のキューピットである「直秀」を思い出します。

毎熊克哉(キャスト)が2024年大河ドラマ「光る君へ」で演じる直秀とは。

この節目の場面に相応しい名前、そして台詞でした。あふれ出しそうなまひろへの想いをこらえ、道長は帰っていきました。

源氏物語が舞い降りた。

「みかどのため」そして「道長を助けたい」というまひろは執筆作業に専念します。

一条天皇をめぐる昨今の宮廷のエピソードも、最前線にいる道長から仕入れて材料は揃いました。まひろの経験も他の貴族の女性に比べたら多彩だと思います。

あとは書くだけです。

第1帖「桐壺」は計54帖の「源氏物語」

インスピレーションがまひろの身体に舞い降りてきました。色とりどりの紙が舞い降りてくるシーンです。

とても美しい映像シーンです。強調する楽曲で劇的な場面を盛り上げました。そして、一心不乱に紙に向かうまひろでした。

再び物語の執筆に没頭します。昼夜を問わず考えを巡らせて書き上げると、それを道長に知らせます。

一条天皇に源氏物語を献上。

訪ねてきた道長にまひろは「これでだめなら、この仕事はここまでにございます。どうか帝に奉ってくださいませ」

そこまでの覚悟がまひろにはあったが、道長は戸惑っていました。その物語が、一条天皇の機嫌を損ねかねないものだったからです。

それでも道長は、一条天皇にまひろの書いた物語を献上しました。道長が帰った後、一条天皇はその物語を手に取るのです。

源氏物語誕生。

どの帝の御代でありましたでしょうか。女御にょうごや更衣が大勢お仕えしておられた中に、それほど高い身分ではありませんが、目立って帝のご寵愛をお受けになっているお方がいらしゃいました。

そのように始まる物語を、一条天皇はさしたる興味もなく読み始めました。物語は女子どもが読むものという意識があったからでしょうか。

読み進めていくとそこには、定子と一条天皇を思わせる人物たちの姿が描かれていました。

「更衣のこととなると、道理をもおなくしになって、更衣が亡くなった今は今で朝の政なども怠っておしまいになるのは、本当に困ったことです、

などと異国の朝廷の例まで持ち出しては、人々はひそひそと話をして、嘆きあうのでした」

大河ドラマ2024年「光る君へ」のあらすじ(ネタバレ)と感想のまとめ一覧。

紀行。京都府京都市・宇治市

光源氏の恋愛模様や貴族社会で生きる姿を描いた『源氏物語』。物語を題材とした美術品が数多く作られ、時代を超えて今もなお親しまれています。

物語は都のあった京都を中心に描かれました。光源氏の邸宅として描かれる六条院は、現在の鴨川に面した地にあったと考えられています。

光源氏のモデルといわれる人物は複数いて、その一人、源融(みなもとのとおる)の邸宅が六条院のヒントになったと伝わっています。

~京都府京都市~≪源融河原院址≫
京阪電鉄「清水五条」下車、徒歩3分

貴族たちの別荘地として人気を博した宇治も源氏物語に登場します。

この地を舞台に光源氏の子や孫の物語が紡がれました。市内には宇治が物語のゆかりの地であることを示す石碑が点在しています。

~京都府宇治市~≪宇治十帖モニュメント≫
JR「宇治」下車、徒歩15分

京都府京都市、宇治市に旅して源氏物語に触れてみませんか?

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「光る君へ」第31話「月の下で」の感想。

30話までが、源氏物語執筆の序章ではないか?そんな思いをしてしまう31話の素晴らしい構成と流れにただただ感激しています。

特に、ネタバレでは取り上げませんでしたが、道長が実の娘を抱き膝に乗せるシーン。

道長は自分の娘であることを知っているのでしょうか。賢子は六つと言ってましたね。とすれば石山寺で道長がまひろに会ったのは7年前です。

薄っすらと戸惑いの表情を浮かべていたまひろ。

道長は、「母親に似て、賢そうな顔をしておる」と言いますが、似ているのは賢子を抱いている人も同じです。

この真相を知るのはまひろ、いとの2人。

吉高由里子さんと信川清順さんの困惑とも、緊張とも、感慨ともつかぬ微妙な表情の演技が絶妙でした。

視聴者の感想。

引用:ヤッフーニュース

やっと源氏物語の誕生。ここにくるまで8か月半、これからが更に楽しみ。

まとめ。

次週は第32話「誰がために書く」です。

道長は倫子といる時、明子といる時は公務なのでしょうか?本音が出ていません。しかしまひろといる時は違います。

ソウルメイトの道長でいられるのですね。

さて、次回予告で流れた倫子の台詞にヒヤヒヤです。察しの良い倫子は、道長とまひろの関係を知ることになる32話なのでしょうか。