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大河ドラマ2024年「光る君へ」第39話「とだえぬ絆」のあらすじ(ネタバレ)と感想。

大河ドラマ2024年「光る君へ」第39話「とだえぬ絆」のあらすじ(ネタバレ)と感想をお届けします。

39話ではまずはめでたい話から始まります。道長の孫・二人目の皇子敦良が生まれました。土御門殿ではお祝いの儀式が行われ道長は一同を前にこう告げるのです。

「できれば、俺の目の黒いうちに、敦成様が帝におなりあそばすお姿を見たいものだ」と…。

先週は⇒2024年大河ドラマ「光る君へ」第38話「まぶしき闇」でした。

項目 内容
2024大河ドラマ 光る君へ
放送話 第39話
放送日 2024年10月13日(日)
週タイトル とだえぬ絆
視聴率 10.2%(先週比:▼1.0%)

さて、「光る君へ」のまひろ(紫式部)と藤原道長の関係に引き込まれ、柄本さんと吉高さんの魅力に魅了されていると思います。

脚本は大石静。描き方はとてもセクシーです。平安時代の“セックス&バイオレンス”がキャッチフレーズですからね。

心豊かで裕福な大河ファンはすでに「NHKオンデマンド」で二人の関係シーンを再視聴しているとは思います。

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「光る君へ」第39話「とだえぬ絆」のあらすじ。

寛弘6年(1009年)

中宮彰子が二人目の皇子を出産しました。

次期皇位をめぐり公卿たちの思惑が交錯する中、道長は自身の血を引く天皇の誕生を意識し始めます。

そして道長と敵対していた伊周の体調悪化の噂が宮中で広まります。

一方、帰省中のまひろが久々の家族団らんを楽しんでいると、賢子の父親が道長であることを、惟規が為時にバラしてしまいます。

その後、惟規と為時に嬉しい知らせが届きます。惟規は権大納言に昇進、為時は越後守に任じられました。

たが、嬉しい話はここまでで惟規は越後での生活ができぬまま帰らぬ人となってしまいました。

紫式部(まひろ) 吉高由里子(役:紫式部)
藤原道長 柄本佑(役:藤原道長)
藤原隆家(道隆の次男) 竜星涼(役:藤原隆家)
一条天皇 塩野瑛久(役:一条天皇)
道長の友 町田啓太(役:藤原公任)
道長の友 金田哲(役:藤原斉信)
道長の後輩 渡辺大知(役:藤原行成)
歌人・清少納言 ファーストサマーウイカ(役:ききょう)
藤原彰子 見上 愛(役:藤原彰子)
脚本 大石静

「光る君へ」第39話「とだえぬ絆」のネタバレ。

「光る君へ」は完結編に入りました。

彰子の2番目の皇子誕生。

寛弘6年(1009年)11月

中宮彰子の2人目の皇子・敦良が誕生しました。土御門殿では祝宴が行われ、多くの公卿たちが参じていました。

大河ドラマ2024年「光る君へ」で見上愛(キャスト)が演じる藤原彰子とは。

しかし、右大臣・藤原顕光、内大臣藤原公季の姿はありませんでした。

公卿の中には道長の仲間である斉信、公任、行成そして源俊賢が道長を囲み、道長を中心に結束することを誓い合っています。

そして、道長は皆の前でこう告げるのです。

「できれば、俺の目の黒いうちに、敦成様が帝におなりあそばすお姿を見たいものだ」と。

まひろの里帰り。

まひろは寛弘6年の暮れに里帰りをします。道長から賢子への裳着の祝いの絹織物を持ち帰ると、その豪華さに為時や弟の惟規そしていとが目を丸くします。

「やっぱり自分の子はかわいいだな」と惟規の言葉から、為時は初めて賢子の父親はまひろの亡き夫である宣孝ではなく、道長であると知るのです。

大河ドラマ2024年「光る君へ」で吉高由里子(キャスト)が演じるまひろ(紫式部)とは。

まひろは藤壺に。

年が明けた寛弘7年、まひろは内裏の藤壺に戻っていました。局で「源氏物語」の執筆に励んでいました。

そこに道長がやってきて、正月の2日に清涼殿で行われた子の日の宴に為時を招いたところ、宴の途中で帰っていったと言う。

道長はまひろに「何を言いたかったのであろう。聞いておらぬか」と、まひろは「華やかな所で、調子が狂ったのだと存じます」

とまひろは答え、仕事があるからと告げて道長を残し立ちさりました。

伊周の最期。

伊周は衰退し床に伏していました。寛弘7年(1010年)1月27日隆家や息子が見舞っています。伊周は無念の思いを口にしました。

「父も、母も、妹も、あっという間に死んだ。俺は奪われ尽くして、死ぬのか…」隆家は、兄の安らかな死を願って言葉をかけます。

「敦康親王様のことは、私にお任せ下さい。安心して旅立たれませ」と。伊周は道雅に最期の言葉を残します。

「左大臣には、従うな。低い官位に甘んじるくらいなら、出家せよ」と。この翌日、伊周は36年の生涯を閉じたのです。

三浦翔平(キャスト)が大河ドラマ「光る君へ」で演じる藤原伊周とは。

隆家の覚悟。

隆家は、兄の喪が明けないうちに道長の部屋を訪ね、「供養の品々過分に頂戴し、厚く御礼申し上げます」と言い、

「この先は、敦康様の後見を私がお務め申し上げたいと存じます」と付け加えました。

道長は、「大切にお守りいたせ」と言うと、隆家は、「私は兄とは違います。敦康様の後見となりましても、左大臣様にはお仕えしたいと願っております」と。

竜星涼(キャスト)が大河ドラマ2024年「光る君へ」で演じる藤原隆家とは。

一条天皇。

一条天皇は体調を崩して気弱になっていました。そして、行成に「自分が世を去る前に敦康を次の東宮にする道筋をつけたい」と語ります。

敦康の元服を急ぐ一条天皇に行成は、すでにその日取りを陰陽寮に諮っていますと答えます。

一条天皇は「これで中宮の出産に紛れることなく、敦康の元服を世に示せる。よかった…」と言います。

塩野瑛久(キャスト)が大河ドラマ2024年「光る君へ」で演じる一条天皇とは。

彰子の妹、妍子の結婚。

ある日、藤壺の彰子のもとに、妹の妍子きよこが訪ねてきました。東宮・居貞いやさだ親王の后になることが決まったとの報告でした。

「姉上はお幸せですわ。お美しい帝のもとに入内なさって。それに比べて私は、18歳も年上の東宮様に奉られるのでございますよ」と。

東宮・居貞いやさだ親王にはすでに藤原娍子すけこという后がおり、熱愛しているのだと妍子は不満を口にします。

彰子は「宿命にあらがわず、その中で幸せになれば良い。きっとよいことがあろう」と妹に言い聞かせます。

しかし、妍子は父・道長は自分たち姉妹に帝の子と東宮の子を産ませることで権勢を盤石にしようとしており、彰子も妍子も父の道具だと言います。

これを聞いて、まひろが口を挟みます。「恐れながら、そのようなお言葉は、ご自身をおとしめられるばかりかと存じます」すると…

妍子は「何かうるさい、この人」と言いながら、彰子が言うように楽しく生きてみせると言い残して去っていきました。

2月20日、妍子は東宮・居貞いやさだ親王の后になりました。以来、連日若い公卿らを集めては宴を開くようになりました。

右大臣・顕光の牽制。

右大臣・顕光は居貞いやさだ親王の子・敦明を次女・延子の婿に迎いいれました。これは道長に対する明らかな牽制です。

敦康親王の元服。

寛弘7年(1011年)7月16日

元服の儀を翌日に控えた敦康親王は、彰子との別れを惜しんでいました。

敦康親王は、「母亡きあと、中宮様に賜りましたご恩、生涯忘れませぬ」と言い、彰子は「立派な帝におなりあそばすために、精進なさいませ」と言います。

彰子は一条天皇に話した通り、敦康親王が次の天皇に相応しいと思っていたのでしょう。

彰子が涙ぐむ敦康の手を取ると、敦康はしっかり握り返し離そうとしませんでした。

道長の想い。

彰子と敦康の光景を見た道長はまひろの局にきて、「敦康様は、お前の物語にかぶれすぎている。光る君のまねなぞされては一大事である」と言います。

「源氏の物語」の主人公は義母に想いを寄せ、不義密通に至ります。道長は、敦康がそれをまねるのではないかと恐れているのです。

ただ、まひろは「つまらぬことを。ずっと中宮様とご一緒におられましたゆえ、お寂しいだけでしょう」と言います。

取り合わないまひろに、道長は立腹し、「光る君も同じではないか。もうよい、なんとかいたす」と言い残し立さっていきました。

その後、道長は行成に、元服後はすぐに敦康の住まいを移すようにと命じます。

大河ドラマ2024年「光る君へ」で柄本佑(キャスト)が演じる藤原道長とは。

惟規の昇進。

寛弘8年(1011年)正月。

まひろの弟・惟規は従五位下に昇進します。思いがけないことに、父の為時も大いに喜びました。

さらに、春の除目では、為時が「越後守」に任じられました。為時と惟規はそろって内裏を訪れ、

「左大臣様、姉もお世話になっておりまする。恐れながら、姉は気難しくて、人に気持ちが通じにくいのでございますが、どうぞ末永くお願いします」と道長に礼を述べるのです。

惟規の言葉から道長は、自分とまひろの間に深いつながりがあると気付かれていることを知ります。

道長は二人に「帰りに中宮様のご在所に寄って、藤式部(まひろ)の顔を見てやれ」

まひろの局に、惟規と為時が。

道長に言われたとおり、為時と惟規はまひろの局へ訪ねます。突然の父と弟の訪問にまひろは驚きます。

そして、「父上、越後は越前より遠く、冬も一層厳しいと聞きます。どうぞお気をつけて」と気遣いの言葉をかけるのです。

為時が越前守を務めた時はまひろも同行したが、宮仕えとなった今はそれもできません。

そこで今回は惟規が越後まで父を送ると言います。

賢子の裳着。

しばらくして、為時の屋敷で賢子の裳着の儀式が行われてました。

賢子は道長から贈られた織物を仕立てた衣装に身を包み、帯は惟規が結びました。賢子の晴れ姿に、為時は胸が熱い思いです。

賢子は越後に就任する為時にはついていかず、いとと乙丸とともに屋敷を守ろうと決めていました。

賢子は、「宮仕えはいたしませぬ。母上と同じ道を行きたくはございません」と言います。賢子は相変わらずまひろには反抗的でした。

南沙良(キャスト)が大河ドラマ2024年「光る君へ」で演じる藤原賢子とは。

惟規とまひろ。

賢子(かたこ)の裳着の儀式後、惟規(のぶのり)は月夜の下でまひろと二人で話しをしています。

惟規(のぶのり)は「姉上の裳着のとき、姉上と父上の仲は最悪だったな。父上と目を合わさない姉上、怖かったよ」と話しかけました。

だが今のまひろは、越後に旅立つ父を案じ優しい言葉をかけていましたね。

「親子って、変わらないようでかわるんだな」と言う惟規に、まひろは、「賢子と私の仲も、いずれはよくなるってこと」と惟規に返しました。

惟規は…

「たぶんね…だって賢子の母上は、姉上だけなのだから…。そう言えば、左大臣様の姉上の気持ちも変わらないよな~。」

「左大臣様はすごいよ…きっとみんなうまくいくよ」と言います。

まひろは、「調子のいいことばかり言って、父上をよろしく」と言い、これが兄弟そろっての最後の談話シーンになってしまいました。

惟規の最期。

為時の供をして越後に向かう途中、惟規は激しい腹痛を起こします。越後国守館に着くとすぐに為時が医師を呼んだが、その到着を待たず、惟規はこの世を去りました。


高杉真宙(キャスト)が大河ドラマ2024年「光る君へ」で演じる藤原惟規とは。

まひろに知らせが…

内裏にいるまひろに、越後の為時から惟規が亡くなったことの知らせが届きました。

その晩、為時の屋敷に戻ったまひろは、涙にくれる「いとと賢子」に為時から送られてきた惟規の辞世の歌を読んで聞かせます。

「都にも恋しき人の多かればなほこのたびはいかむとぞ思ふ」

都にも恋しき人がたくさんいるゆね、なんとしても帰りたいって。とのことです。

賢子たちの前で、気丈にふるまっていたまひろだが、遂に泣き崩れます。その母の姿を見て賢子が、そっとまひろの背中をさすります。

この賢子にはきっと惟規の愛情がのりうつっているのでしょう。「きっとうまくいく」と言う惟規の言葉が聞こえてきました。

肩を抱かれ、まひろは泣き続けながらのエンディングでした。

大河ドラマ2024年「光る君へ」のあらすじ(ネタバレ)と感想のまとめ一覧。

「光る君へ」第39話「とだえぬ絆」の感想。

39話で一番辛いシーンはやはり惟規の突然の死でしょう。なぜ腹痛で死んでしまうのか?今でも信じられません。

惟規は、登場時からしておおらかな性格でした。まひろとは対照的な演出でほのぼのした人物なのでホットするシーンが多かったと思います。

31話の惟規とまひろ

第31話でまひろに「源氏物語」が舞い降りてくるシーンがありました。その時に、「自分らしさ」について聞き出すまひろに、惟規は答えています。

そういうことをぐだぐだと考えるところが姉上らしいよ。そういう、ややこしいところ、根が暗くて、鬱陶しいところ

この言葉はまひろを表現するのに120%だと思います。この姉弟は気兼ねなく話せる関係だったのです。

39話の惟規とまひろ。

第39話では、惟規とまひろはリラックスした様子で月を見ながら思い出を語っていました。惟規は、まひろの裳着の時、まひろと為時の仲が最悪だったと振り返っていました。

惟規はのんびりした口調で「親子って変わらないようで、変わるんだな~」と口にしていました。

この言葉は、姉や父の生き様、道長のまひろへの思いなどを心穏やかに見つめてきた弟らしい背中の押し方ともいえるでしょう。

姉を見て微笑む惟規の顔つきはとても優しく穏やかに映っていました。賢子とまひろの仲がいずれよくなると、心の底から思っていることが伝わってきます。

「きっと……みんな、うまくいくよ」「よく分からないけど、そんな気がする」

惟規の言葉に、まひろは「何それ……」「調子のいいことばっかり言って……」と怪訝そうな顔を浮かべていました。

けれど、何事もうまくいくことを信じるように笑いかける弟の表情に、まひろはうなづき、同じように笑います。

姉弟の間に平穏で幸せな時間が流れるシーンでした。

惟規の最期。

しかし、為時の供をして越後に向かう道中で、惟規は病に倒れ、息を引き取りました。

息も絶え絶えに辞世の歌を残すシーン、そして惟規が遺した歌はあまりにも悲しく、胸が詰まります。

惟規の何としても生きて帰りたいという願いは叶わず、胸に穴が空いたような幕引きとなりました。

救いは、涙するまひろに賢子が寄り添っているシーンです。惟規が信じた母と娘の関係は形となって表れていました。

視聴者の感想。

引用:ヤッフーニュース

月明りが姉弟を優しく包んでいる、思い出を語り合う穏やかな時間はやはり、束の間だった。

弟の惟規は、京に帰ることが叶わず、どんなに無念だったのだろうか、まひろの涙に弟を亡くした悲しみが溢れていた。

まひろの幸せを願っている身には、辛い回でした。平安の人々が現代に生きる自分達と変わらない愛情を持っていたことが、より身近に感じる。

まとめ。

次週は第40話「君を置きて」です。

今週の惟規の死に続いてついに一条天皇の容態が悪化し譲位することになりますが、その後、遂にその日がきてしまいます。

天皇の崩御は国家の一大事であることはこの時代ならなおさらなんでしょう。そして三条天皇が誕生します。

三条天皇と道長の関係がしばらくは描かれるのでしょう。