大河ドラマ2024年「光る君へ」第42話「川辺の誓い」のあらすじ(ネタバレ)と感想をお届けします。
第42話の週タイトルは「川辺の誓い」ですが、この週タイトルの意味が分かるのはドラマ後半になると思います。
道長は三条天皇との権力闘争で病に倒れます。生きる勇気を与えるのは「まひろ」しかいません。
道長は宇治の別邸で静養していますが、そこにまひろが訪ねてきます。二人は川辺を歩きながらゆっくりと語り合います。
注目ポイントはこのシーンで、道長とまひろの新たな出発の誓いが描かれます。
さて先週は⇒2024年大河ドラマ「光る君へ」第41話「揺らぎ」でした。まひろと道長はよく月を見上げていますよね。
でも第41話の月はかすれて見えません。これは道長にとって不吉なことなんですね。
項目 | 内容 |
2024大河ドラマ | 光る君へ |
放送話 | 第42話 |
放送日 | 2024年11月3日(日) |
週タイトル | 川辺の誓い |
視聴率 | 9.1%(先週比:▼0.4%) |
さて、「光る君へ」のまひろ(紫式部)と藤原道長の関係に引き込まれ、柄本さんと吉高さんの魅力に魅了されていると思います。
脚本は大石静。描き方はとてもセクシーです。平安時代の“セックス&バイオレンス”がキャッチフレーズですからね。
心豊かで裕福な大河ファンはすでに「NHKオンデマンド」で二人の関係シーンを再視聴しているとは思います。
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宮中で、道長と三条天皇の覇権争いが増々激しくなってきました。そんな時、道長は娘・妍子を三条天皇の中宮にします。
しかし、三条天皇は長年付き添った東宮妃・娍子を皇后にすると宣言するのです。
そこで道長は権力を誇示するため、ある計画を立てますが、体調に異変が現れます。
一方、まひろは里帰り中に、娘の賢子がケガをした双寿丸を連れているところに出くわします。
紫式部(まひろ) | 吉高由里子(役:紫式部) |
藤原道長 | 柄本佑(役:藤原道長) |
藤原隆家(道隆の次男) | 竜星涼(役:藤原隆家) |
三条天皇 | 木村達成(役:三条天皇) |
道長の友 | 町田啓太(役:藤原公任) |
道長の友 | 金田哲(役:藤原斉信) |
道長の後輩 | 渡辺大知(役:藤原行成) |
歌人・清少納言 | ファーストサマーウイカ(役:ききょう) |
藤原彰子 | 見上 愛(役:藤原彰子) |
脚本 | 大石静 |
「光る君へ」は完結編に入りました。いよいよ三条天皇と道長の覇権争いが激しくなってきました。
源明子は息子の顕信の出家を嘆き悲しみ、道長に怒りをぶつけます。「顕信を返せ、返せ」と…
明子の兄である俊賢は内裏の権力争いから逃れて心穏やかになったのではないかと明子に言い聞かせます。
明子は身一つで比叡山に行った顕信を案じ、暖かい衣を届けるようにと兄に頼むのです。
三条天皇は、藤原妍子を中宮に、藤原彰子を皇太后とすることを決めました。中宮大夫は藤原道綱に、中宮権大夫は道長の子である教通とします。
道長もこの人事を受け入れます。それから1ヶ月後、三条天皇は道長に、藤原娍子を皇后にすると告げます。
三条天皇は「一帝二后をやってのけた左大臣だ、異存はあるまい」と述べます。
道長は娍子のような大納言の息女が皇后となった例はないと反対しますが、三条天皇は譲りません。
「そなたがこれをのまぬなら、朕は二度と妍子のもとには渡らぬ。渡らねば子はできぬ。それでもよいか」
と道長に迫ります。道長は抗えません。三条天皇の術中に落ちたのだと、道長は思い知らされるのです。
⇒木村達成(キャスト)が大河ドラマ「光る君へ」で演じる三条天皇の魅力とは?
道長は土御門殿に四納言を集めて三条天皇への対抗策を話し合い、藤原娍子の立后と同日に妍子の内裏参入を行うことを決めます。
妍子の内裏参入のほうに多くの公卿を集めることで、三条天皇との力の差を見せつけようとしています。
道長は俊賢に、公卿たちへの根回しをするように命じるのです。
⇒大河ドラマ2024年「光る君へ」で柄本佑(キャスト)が演じる藤原道長とは。
三条天皇は道長の策を知り、娍子の立后の儀の時間を妍子の内裏参入とずらすことを思いつきます。
「妍子の内裏参入は夜であるから、娍子の立后の儀は昼から行う。さすれば公卿らはどちらにも参られるであろう」と考えるのです。
しかし、三条天皇の予想に反し、娍子の立后の儀に公卿たちは集まりません。
藤原実資が姿を見せると、三条天皇は儀式の上卿を務めてほしいと頼みます。
(※上卿とは朝廷の行事や会議の責任者)
本来ならば、右大臣か内大臣が務めるべき役目であるため実資は躊躇しますが、断れては娍子が立后できないと言われ、引き受けるしかありませんでした。
⇒木村達成(キャスト)が大河ドラマ「光る君へ」で演じる三条天皇の魅力とは?
東三条殿で行われた妍子の内裏参入のほうも、道長にとって予想外の事件が起きます。妍子の供として道長が指名していた実資と隆家が現れません。
二人はその頃、娍子の立后の儀のあとの宴の席にいたのです。寂しい宴席で娍子は、三条天皇と自分の行く末に不安を覚えていました。
その後。道長は内裏の清涼殿を訪ね、三条天皇に尋ねます。
「娍子様立后を成し遂げられましたあとも、藤壺にお渡りになきは、何ゆえにございましょうか」と。
三条天皇は「渡ったところで、妍子は若い公卿を集めて宴を開いてばかりいるのだ」と答えます。
すると道長は「お上のご寵愛がございますれば、中宮様は変わられます」と返答します。
すると三条天皇は「そういえば、比叡山では増どもに石を投げられたそうだな」と言いますが、
道長は笑いながら…、「息子の受戒に参列しようとしたら、馬に乗ったまま山に入ったことに腹を立てられまして」と言うと、
「石が飛んできただけでも、祟りがあるらしい。しっかりとはらってもらうがよい」とまたまた意味ありげな返答をしていました。
⇒木村達成(キャスト)が大河ドラマ「光る君へ」で演じる三条天皇の魅力とは?
ある日、道長は彰子の住まいに向かいます。
中宮になった妍子が宴三昧で散財してばかりいるという悪評が耳に入り、胸をいためているということでした。
⇒大河ドラマ2024年「光る君へ」で見上愛(キャスト)が演じる藤原彰子とは。
彰子と話をした後、道長はまひろの局を訪れます。道長は…
「実は、中宮妍子様のもとに、帝がお渡りにならぬのだ。前の帝と彰子様の間には“源氏の物語”があった。されど、今の帝と妍子様には何もない。“源氏の物語”も、もはや役には立たぬのだ」
と言い、何か良い手はないかとまひろに相談します。しかし、まひろはどうすることもできないと答え、
「物語は人の心を映しますが、人は物語のようにはいきませぬ」
⇒大河ドラマ2024年「光る君へ」で吉高由里子(キャスト)が演じるまひろ(紫式部)とは。
彰子は中宮が使う経費を減してほしいと道長に求めました。
一条天皇は生前、民の心に近づこうと冬も薄着で過ごしていました。その志を引き継ぎたいと言うのです。
私だけではなく、中宮、皇后のかかりも減らさねば、中宮の無駄遣いも治まるだろう、と。
だが、道長は、それは彰子が決めることではないと突き放し…、
「質素にされたければご勝手になさいませ。かかりについては朝廷が決めまする。ほかにお話がなければ、これにてごめんこうむります」
彰子の前から去ったあと、道長はまひろの局に立ち寄りますが、まひろは屋敷に戻っており、あう事はできませんでした。
しかし、その晩に道長は病で倒れてしまうのです。
道長は、回復せず、三条天皇に辞表を送ります。受け取った三条天皇は、新しく就任した蔵人頭の源通方に相談します。
返すのが先例だと道長が答えると、三条天皇は小声でつぶやきます。「返したくないがのう…」と。
彰子は土御門殿に訪問し道長の見舞いを行います。彰子は、父の病は自分のせいではないかと胸を痛めていました。
その思いを母の倫子と祖母に語ります。
敦成が東宮になったときから、私は父上と…、と言うと、倫子は、
「皇太后様は信じた道をお行きなさいませ。父上とて、皇太后様を誇りに思っておいでですよ」と返しました。
⇒大河ドラマ2024年「光る君へ」で見上愛(キャスト)が演じる藤原彰子とは。
道長の病をきっかけに、内裏に怪文書が出回りました。その怪文書には道長の病を喜んでいる者として公卿の名が書かれていました。
その公卿とは、大納言の道綱と実資、中納言の隆家、参議の藤原懐平と通任の4名です。ただ、道綱は自分の名があることに驚き、道長に釈明をしようと土御門殿を訪ねます。
しかし、倫子は道長の病状を考えて会うことを許さず、道綱を追い返します。
実資、隆家も身に覚えのないことを書かれて戸惑っていたが、騒ぎたてることはしませんでした。
道長は二度目の辞表を送りますが、三条天皇はこれを返します。そして7月、病は小康を得て、道長は内裏に復帰しました。
すると、帝は「よく戻ってくれた。朕はそなたがおらぬと心細くてならないんだ」と心とは裏腹な言葉をかけるのです。
道長も「恐れ多いお言葉、痛み入りまする」と返します。すると三条天皇は…、
「されど、あまり無理をしては、また倒れるやもしれぬ。ゆるゆる仕事をせよ」と道長に返します。
公卿たちは道長に復帰の祝いを述べるが当の道長には応対する覇気はありません。
まひろの執筆作業は中断していました。賢子はそんな母を見ながら戸惑いを覚えています。
「物心ついたときから、母上はいつも、私のことなぞほっぽらかして何かを書いていたわ…書かない母上は、母上ではないみたい」とまひろに言います。
まひろは、出家しようか、と言い「あなたには好きな人もいるし、心配することないもの」と返しました。
⇒南沙良(キャスト)が大河ドラマ2024年「光る君へ」で演じる藤原賢子とは。
道長の従者の百舌彦がまひろを訪ねてきました。
「実は、殿様のお加減がおよろしくなく…殿様に生きる力をお与えになれるお方は、まひろ様だけでなのでございます」と言い、
道長に会ってほしいと頭を下げるのです。
まひろは宇治にある道長の別邸を訪ねました。やつれた道長の姿に、まひろは胸をつかれます。
二人は川辺を歩きながら語り合うのです。
道長は、「誰のことも信じられぬ…己のことも…」と、するとまひひろは、
「…もうよろしいのです。私との約束は、お忘れくださいませ」と言います。
かつてまひろは道長に、政によってこの国を変えてほしいと願っていました。
道長は、「お前との約束を忘れれば、俺の命も終わる。それで帝も皆も喜べば、それでよいが…」と言うと、まひろは…
「ならば、私も一緒に参ります」と返答します。
源氏の物語を書き終え、彰子も強くたくましく成長した今、この世に自分の役目はないとまひろは語るのです。
すると、道長は「お前は俺より先に死んではならぬ。…死ぬな」と言うと、まひろは、
「…ならば、道長様も生きて下さいませ。道長様が生きておられれば、私も生きていかれます」と返しました。
⇒大河ドラマ2024年「光る君へ」で吉高由里子(キャスト)が演じるまひろ(紫式部)とは。
⇒大河ドラマ2024年「光る君へ」で柄本佑(キャスト)が演じる藤原道長とは。
道長と新たな約束を交わしたまひろはその後、源氏の物語の執筆作業を開始しました。主人公・光る君の死後の物語を紡ぎ始めたのです。
⇒大河ドラマ2024年「光る君へ」のあらすじ(ネタバレ)と感想のまとめ一覧。
道長と三条天皇の権力争いは、自分の孫である敦成親王を東宮にし、三条天皇が提案した道長の息子の出世を断りました。
しかしそれだけでなく、「娍子の立后」と「妍子の内裏参入」の日取りを同日にするという戦術を用いたのです。
自らの権力を誇示することは、「よりよき政をする」という以前、まひろとの約束を実行するためでもあったのです。
しかし、自分の身内を犠牲にしてしまいました。そのことで心身が弱り病が道長に襲い宇治での静養を余儀なくされるのです。
42話のクライマックスはやはりエンディングです。まひろが川辺に行きたいと言い、そのシーンはまるで二人が幼いころ出逢った川辺のようでした。
道長に三郎がかぶります。その道長がまひろから顔をそむけた後、感情があふれだすのを堪え切れずに涙を流します。
身内にも公卿たちにも決して弱音を吐かず凛としている左大臣・道長はまひろの前では三郎になるのです。
そしてそんな道長を救うのはやはりまひろなのです。まひろのまっすぐな言葉が道長を解放するのです。
本来の道長らしい素直な感情があふれだした時、道長が抱えてきた苦しみが見えてきました。
道長とまひろは新たな約束を交わします。二人で生きる約束をするのです。それは、まひろが再び筆を取ることでもあります。
まひろが紡ぐ新たな物語の展開が早くも観たくなりますね。
引用:ヤッフーニュース
自分より先に死なないで欲しい。あなたに置いていかれたら私は生きていけない。 この気持ちをお互いに伝え合う、今までで最大の愛の告白シーンでしたね。
柄本さんの素晴らしい演技にもらい泣きしました。 自分が何のために何をしてるのかすら、もはやわからなくなってしまっていた道長。
まひろの言葉に流した涙には色々な気持ちが混ざっていたのでしょうが、嬉しくてホッとしたというのが一番だったのではと感じました。
ここで2人は一緒に今までの人生を区切りをつけ、生まれ変わった新たな気持ちで人生の終盤に進んでいくのでしょうね。最後まで見守りたいと思います。
次週は第43話「輝きののちに」です。
まひろが道長にかけたことば「物語は人の心を写しますが、人は物語のようにいきません」は第42話までの展開ですね。
道長の権力は物語によって頂点に立ったのですが、これからはそうはいきません。
まひろが道長と交わした新たな約束でまひろが描く新物語はどのような展開になるのか期待しながら次週を楽しみにしています。
大河ドラマ俱楽部の管理人です。
NHK大河ドラマをこよなく愛し毎週楽しみに視聴しています。
ただ視聴するだけでなく「あらすじと感想」を紹介しています。
でもリアルタイムで見ることができない時は見逃し配信で見たり
時々は歴代の大河も視聴しています。
管理人の大好きな大河ドラマをまとめていますので見逃し配信
と一緒に楽しんで下さい。