大河ドラマ2025年「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺」第34話「ありがた山とかたじけ茄子(なすび)」のあらすじ(ネタバレ)と感想をお届けします。
34話「ありがた山とかたじけ茄子(なすび)」は、定信の質素倹約の定めに抗う蔦重の姿が描かれます。
項目 | 内容 |
2025大河ドラマ | べらぼう~蔦重栄華乃夢噺 |
放送話 | 第34話 |
放送日 | 2025年9月7日(日) |
週タイトル | ありがた山とかたじけ茄子(なすび) |
視聴率 | 9.2%(先週比:△1.0%) |
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【質素倹約に抗う蔦重】「べらぼう」第34話「ありがた山とかたじけ茄子(なすび)」あらすじ。
老中首座に抜擢された定信は、質素倹約を掲げ、厳しい統制を敷き始めます。
そんな中、蔦重は狂歌師たちに、豪華な狂歌絵本を作ろうと呼びかけるのですが、そこに現れた南畝は、筆を折ると宣言します。
南畝は定信を皮肉った狂歌を創作した疑いで処罰の危機にあったのです。
意次が作った世の空気が定信の政によって一変する中、蔦重は世の流れに抗うため、ある決意をもって、意次の屋敷を訪れます。
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主人公は横浜流星が演じる蔦重こと「蔦屋重三郎」です。
【質素倹約に抗う蔦重】「べらぼう」第34話「ありがた山とかたじけ茄子(なすび)」ネタバレ。
田沼意次失脚の背景。
前話までの米騒動、新之助の死、そして市井に渦巻く民衆の不満が頂点に達していました。
田沼政治は商業・流通を活性化させた一方で、賄賂や抜け荷の噂が絶えず、「利権政治」として市井の批判の的になっていました。
そこへ飢饉と米不足が重なり、庶民の怒りと幕閣の不信感が一気に田沼を押し流すことになります。
田沼意次失脚の場面描写。
江戸城中での評定で、老中首座に抜擢された松平定信が、冷徹な口調で「田沼政治の弊害」を列挙します。
商人との癒着、米不足への無策、そして騒動の責任を定信は述べるのです。田沼は蔦重と最後の言葉を交わし政界から去っていきました。
⇒渡辺謙(キャスト)が大河ドラマ2025年「べらぼう 」で演じる田沼意次とは。
令和の政治。
この放送は2025年9月7日でしたが、おりしも令和の日本政治も自民党の石破総裁が追い込まれ夕方自ら辞任発表の記者会見が行われました。
定信の倹約政策と出版界への圧力。
松平定信が首座老中となるや否や、真っ先に打ち出したのが「寛政の改革」でした。贅沢を禁じ、芝居や浮世絵、風刺の出版を規制し、庶民の娯楽を抑え込もうとしました。
出版界も例外ではなく、耕書堂にも厳しいお触れが届きます。娯楽本はご法度、絵草子は取り締まりの対象となりました。まさに蔦重の根幹を揺るがすものでした。
蔦重の心の葛藤
定信の方針に従えば安全に商いは続けられます。だがそれは「ただの紙売り」に成り下がることを意味します。
一方で、民衆は依然として飢えや不安にあえぎ、心の支えを新政権の定信に求めていました。
蔦重は、新之助をはじめ多くの仲間を失った経験から「人々の笑いや希望を奪うことは許されない」と悟るのです。
蔦重が抗う決意。
耕書堂の座敷で、禁書となった絵草子を前に蔦重は決意を固めます。
「人が生きるに必要なのは、米だけじゃねぇ。心を潤すものがなくて、どうやって明日を生きるんだ」
そう言い切った蔦重の瞳は鋭く、失脚した田沼の志をも継ぐかのようでした。
周囲が不安げに見守る中、彼は新しい出版企画を机に叩きつけ、たとえ禁令に触れようとも“時代に抗う出版”を貫く覚悟を示したのです。
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【質素倹約に抗う蔦重】「べらぼう」第34話「ありがた山とかたじけ茄子(なすび)」の主なキャスト。
綾瀬はるか | (役:語り) |
横浜流星 | (役:蔦屋重三郎) |
渡辺謙 | (役:田沼意次) |
映美くらら | (役:家斉の乳母) |
相島一之 | (役:老中:松平康福) |
生田斗真 | (役:一橋治済) |
井之脇 海 | (役:小田新之助) |
脚本 | 森下佳子(前作:2017年おんな城主直虎) |
べらぼうに出演しているキャストの一覧はこちら。
⇒【豪華】キャストが出演する大河ドラマ「べらぼう」配役一覧。
【質素倹約に抗う蔦重】「べらぼう」第34話「ありがた山とかたじけ茄子(なすび)」の感想。
第34話は、田沼政治の終焉と松平定信による新たな政治体制の幕開けを描き、まさに「時代の分岐点」となる回でした。
政治の転換を映像で示す鮮烈さ
田沼意次の失脚は、光と影のコントラストで「栄華から孤独へ」と移り変わる姿を重厚に描きました。
一方、定信の登場シーンは冷徹な白光に包まれ、田沼時代との決別を明確に演出。映像美が時代の交代を強烈に印象づけました。
庶民の視点を忘れない構成。
米騒動の余韻が続く中で、庶民の苦しみと怒りが背景に常に描かれており、「政治の転換」が単なる幕府内の出来事でなく、民衆の暮らしに直結するものだと実感できました。
蔦重の決意が物語を未来へとつなぐ。
政治の圧力に従えば安全だが、出版の魂は死ぬ。蔦重が「抗う」決意を固めたことで、このドラマが「政治史劇」から「文化史劇」へと深化していく予兆が鮮やかに示されました。
視聴者にとっても「ここから蔦重の真の闘いが始まる」という期待を抱かせる回でした。
ドラマ全体における位置づけ。
全体の物語の折り返しを過ぎた今、第34話は「田沼政治=繁栄と混乱の時代」から「定信政治=抑圧と規律の時代」への橋渡しであり、同時に蔦重の生き方をより際立たせる“ターニングポイント”でした。
さて、今までの「べらぼう」のあらすじとネタバレそしてその感想の一覧はこちらからお読み下さい。
⇒大河ドラマ2025年「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」のあらすじ(ネタバレ)感想まとめ。
まとめ。
「べらぼう」第34話は、権力の交代を通じて“時代は常に変わる”ことを鮮烈に示した回であり、その中で「人はどう抗い、何を残すのか」というテーマを蔦重に託した、非常に見応えのある転換回でした。
視聴後に重さと同時に強い期待感を抱かせてくれました。まさに大河らしい一話でしたね。
次週は第35話「間違凧文武二道(まちがいだこぶんぶのふたみち)」です。
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