2023年大河ドラマ「どうする家康」第33話「裏切り者」のあらすじ(ネタバレ)感想とキャストをご紹介します。
先週の「どうする家康」は第32話「小牧長久手の激闘」でした。徳川軍の勝利でしたが、秀吉には勝っていないと数正は言うのです。
実はその通りで秀吉の首は取っていません。秀吉の勢力は拡大しています。
今週は(8月27日放送)、第33話「裏切り者」です。
見どころは、
小牧長久手の戦いに勝利した家康だが、織田信雄の裏切りで一転して大ピンチに陥ります。
石川数正は大坂城に赴き、秀吉との直接交渉に臨みます。そこで秀吉の本当の恐ろしさを知ることになります。
項目 | 内容 |
2023大河ドラマ | どうする家康 |
放送話 | 第33話 |
放送日 | 2023年8月27日(日) |
週タイトル | 裏切り者 |
視聴率 | 10.1%(先週比:▼0.1) |
さて、「どうする家康」は家康(リーダー)と家臣達(部下)との絆を描いた物語とも言えます。
個性的な家臣達(部下)をどう活かすのか?職場で「リーダー」の方ならきっと共感することでしょう。
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徳川家康 | 松本潤(役:徳川家康) |
家康の側室(秀忠の母) | 広瀬アリス(役:於愛の方) |
徳川四天王 | 板垣李光人(役:井伊直政) |
徳川四天王 | 山田裕貴(役:本多忠勝) |
徳川四天王 | 大森南朋(役:酒井忠次) |
徳川四天王 | 杉野遥亮(役:榊原康政) |
徳川家臣 | 松重豊(役:石川数正) |
石川数正の正室 | 木村多江(役:鍋) |
徳川家臣 | 松山ケンイチ(役:本多正信) |
豊臣秀吉 | ムロツヨシ(役:秀吉) |
秀吉の弟 | 佐藤隆太(役:豊臣秀長) |
秀吉の正室 | 和久井映見(役:寧々=ねね) |
徳川家臣 | 音尾琢真(役:鳥居元忠) |
徳川家臣 | 岡部大(役:平岩親吉) |
徳川家臣 | 小手伸也(役:大久保忠世) |
真田家 | 佐藤浩市(役:真田昌幸) |
家康の側室 | 松井玲奈(役:お万) |
織田家 | 浜野謙太(役:織田信雄) |
脚本 | 古沢良太 |
小牧長久手の戦いは秀吉が勝ったのか、家康が勝ったのか?徳川方は小牧長久手で秀吉に大勝したと思っています。
両雄の戦いで一番浮かれていたのは家康が担いだ織田信雄(のぶかつ)でした。
しかし秀吉は織田信雄を抱き込んで和議を迫り、さらに人質を求めてくるのです。
その上、秀吉が関白に叙せられたという知らせが浜松に届き、家康は名代として数正を大坂城へ送ります。
そこで数正は、改めて秀吉の恐ろしさを痛感するのです。
徳川を苦しめる真田昌幸の裏にも秀吉の影を感じた数正は、決死の進言をしますが、家康の秀吉に対する憎しみは深く、聞き入れてはくれません。
小牧長久手の戦いで大勝利を収めた家康軍。
「家康には勝たねど、この戦には勝てる」との秀吉の言葉通り、家康軍は窮地に立たされていました。
秀吉はこの戦の『総大将』が家康ではなく織田信雄だということを逆手に取り、その家臣を調略していったのです。
信雄が和睦を受け入れたことで徳川軍は戦う理由をなくします。
「これはあくまで仮の和睦じゃ。秀吉に屈することは断じてない」そういう家康の命を受け、石川数正が家康の代理として談判のため秀吉の元へ出向くのでした。
先週の予告の時点では「裏切り者」は石川数正を指すのであろうとは感じていたのですが、
第33話を通してみると、裏切り者がなんと3人もいましたね。
まずは、織田信雄。
秀吉の執拗な攻めに耐え切れず勝手に和睦を結んでしますという浅はかさがなんとも…ですが、『総大将』ではあるので、総大将の決めた通りに軍が動くのは当然のことでもあるのですよね。
とは言っても、秀吉に安土を追われて家康に泣きつき、しかも「刺し違える覚悟はあるのか」とまで聞かれて「ある」と答えたくせにと、イライラしてしまいます。
登場時から、『軽いな、信用できないな』と視聴者に思わせる描き方がすごいですよね。
それでも、信雄がここである意味寝返ったからこそ武家としての織田は残ったともいえるので…とも思うと、織田の存続を考えての行動だったのかなぁとも思い、釈然としない気持ちになってしまいます。
⇒浜野謙太が2023年大河ドラマ「どうする家康」で演じるキャストは織田信雄。
2人目の裏切り者は、真田昌幸。
真田昌幸の登場「悠々と乱世を楽しみ?一向に要求を飲まず、 信念を曲げない真田に徳川は手を焼くことに !?」
家康が、真田の領地を勝手に北条に与えてしまったのですから、これは離反されても仕方ない…とは思うのですが、
「秀吉、家康、北条、上杉。揉めれば揉めるほど甘い木の実が落ちてくる。乱世を泳ぐは愉快なものよ」というセリフに、
自分が天下を獲るのではなく、天下を獲ろうとしている人物たち間をのらりくらりと行くことで甘い実を手に入れ続けようとする一種の才を見た気がしました。
確かに、信玄の権謀術数を受け継いだのは真田なのかもしれないですね。
⇒佐藤浩市が2023年大河ドラマ「どうする家康」で演じるキャストは「真田昌幸」
そして3人目は石川数正。
※)出奔(しゅっぽん)=逃げ出してあとをくらますこと。
天正13年(1586年)数正は岡崎城から大阪の秀吉の元へ出奔します。家康の幼少時代から付き添い、重臣として支え続けた石川数正。
数正はなぜ家康のもとを去ったのでしょう。「裏切り説、スパイ説、人質説」と今でも多くの説があります。
数正の出奔は秀吉に寝返ったのではなく、「殿を天下人にする」という夢を叶えるためであったと思います。
戦なき世を作るため、そのためには秀吉と戦を起こせないことだったのではと思いました。
数正は先に頂いた「金」と寧々から頂いた「櫛(くし)」を出奔するときに岡崎城の仏様の傍に置いて去りました。
小牧長久手の戦いに勝利したことに固執する他の家臣とは一線を画す姿勢を見せる数正。
実際に大阪の町を目にし、その豊かさを目の当たりにしたことで、数正は乱世が終わりに限りなく近づいていることを感じたのではないでしょうか。
忠勝や直政、康正ら若い家臣たちが見えていない終わりが、数正には見えていたのです。
経験の差がくっきり出た感じでした。
断固秀吉と戦うという意見を変えない家康に、城代の任を解かれたときに、自分がいなくなることでしか徳川を守れないと数正は思ったのではないでしょうか。
出奔した数正の屋敷に、秀吉と寧々から送られた金と櫛が残されていたことで己の欲からの出奔ではないことを改めて示し、
「関白殿下之天下人也」と書き置くことで、関白が天下人であると示し、秀吉と戦って乱世に戻すのではなく、
今は秀吉の臣下に入り、農民が手に入れることのできた関白の地位をいずれ家康にとって欲しいといという気持ちを再度伝えたのではないでしょうか。
⇒松重豊が2023年大河ドラマ「どうする家康」で演じるキャストは石川数正。
数正は家康に進言します。秀吉は化け物です。「殿は化け物にはかないませぬ」。
家康を守りたい一心で伝えた言葉でしたが、秀吉を深く憎む家康に真意は届きませんでした。
家康は感情的になり数正に任せた岡崎城代を解いてしまうのです。
⇒松本潤は2023年大河ドラマ「どうする家康」でキャスト徳川家康を演じる。
秀吉は上洛した数正に人質を要求しました。
そこで家康はお万を呼び家康との子である「於義伊=おぎい」を不本意だが人質として大阪に送ります。
※)於義伊を演じているのは「岩田琉聖」さん。2010年9月7日生まれの12歳です。
2020年の大河ドラマ「麒麟がくる」にも出演していましたね。家康の幼少期(竹千代)を演じていました。
記憶に残る愛らしい姿は、竹千代と信長(染谷将太)が将棋盤を挟んで対峙(たいじ)するシーンです。
さて、いつか家康の役に立つと信じ「於義伊=おぎい」を育てたお万。今後も登場するのでしょうか?
「於義伊=おぎい」は後の結城秀康です。
⇒松井玲奈が2023年大河ドラマ「どうする家康」で演じるキャストは「お万の方」
秀吉は欲しいものを手に入れるためなら手だてを選ばない貪欲さを持っています。
天皇の代わりに政治を行う職の「関白」も天下取りの貪欲からあらゆる手段を使って手に入れたのでしょう。
数正は大阪入りでその恐ろしさを目の当たりにし家康を守るために関白の人質になったのではないか。
⇒ムロツヨシが2023年大河ドラマ「どうする家康」で演じるキャストは豊臣秀吉。
数正が秀吉と交渉中に寧々が登場します。「旦那様そのような物入りはおよしなさいまし」と秀吉に忠告します。
そして数正に奥方様へと立派な「櫛(くし)」をプレゼントするのです。寧々は「これ以上戦は勘弁だ」との言葉は数正の心を刺したことでしょう。
寧々は秀吉や秀長とは一味違う礼儀正しさがあります。
その妙に落ち着いた佇まいは、秀吉同様、人心を巧みに掴んで離さない力があるように思えるのでした。
⇒和久井映見が2023年大河ドラマ「どうする家康」で演じるキャストは寧々(ねね)
「どうする家康」のあらすじまとめはこちらです。
⇒大河ドラマ2023年「どうする家康」のあらすじ(ネタバレ)と感想のまとめ一覧。
さて、石川数正の出奔騒動の33話「裏切り者」はいかがでしたか?数正が出奔した真実は未だに謎です。
天正13年(1585年)で家康は45歳です。秀吉は家康より6歳上ですのでこの時51歳になっていました。
でも、その謎が解けたのです。それは「英雄たちの選択#14」で歴史学者の方達が解説していました。
8月30日(水)午後8時00分~ 午後9時00分NHKBSで放送の「英雄たちの選択」どうした?石川数正 ~なぜ家康の忠臣は出奔したのか~です。
英雄たちの選択はNHKオンデマンドで見逃し配信しています。
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石川数正役の松重豊さんの演技が圧巻でした!
家康の気持ちを心底理解しているからこその「弱く優しかった殿が、かほどに強く勇ましくなられるとは、さぞや…さぞやお苦しゅうことでございましょう」
「そう、お誓いなさったのですな。亡きお人に」というセリフ。
家康が瀬名との約束に捉われるあまり、
世を統べる方法が『戦って手に入れる』ことだけになってしまっていることを身を持って諭(さと)そうとしているのが伝わってきて感動しました。
「殿を天下人にすることこそ我が夢」と言い、
その夢をかなえるには今戦うべきではないと考え、自分が出奔することで戦いを回避させようとする。
だからこそ「殿、決してお忘れござるな。私はどこまでも殿と一緒でござる」と言ったのですよね。
数正の男気と家康への忠誠心に胸が熱くなりました。
⇒松重豊が2023年大河ドラマ「どうする家康」で演じるキャストは石川数正。
引用:ヤッフーニュース
裏切り説、スパイ説、人質説、色々と言われている中で、現実が見えていない家康と家臣団を諦めさせるための行動という新たな解釈をしたように自分には見えました。史実に近いかどうかは分かりませんが、ドラマの流れ、キャラクター設定からすれば完璧な脚本と演技だったと思います。私は今回の大河で最も素晴らしい演出だと思いました。
歴史的な事実として小牧長久手で争いながら、石川数正の出奔後に秀吉は徳川領を攻めなかった。 家康最古参の腹心であり要たる石川数正を得た事で、秀吉は徳川を封じた。 実際に家康は石川数正が出た後に、武田家の軍事システムを基に改め、東国を外交でまとめ、いずれ対峙する豊臣家との争いに備えた。 その時間を作るタメに、石川数正は身を挺したと自分は思う。
次週は第34話「豊臣の花嫁」です。
数正の出奔で大騒ぎになっているところに大地震が起こり、秀吉も家康も戦いどころではなくなります。
そこへ秀吉は自分の妹を家康に嫁がせ、老いた母まで差し出して家康に上洛を迫る…という展開。
屈服か全面対決か!というハラハラさと同時に旭姫役の山田真歩さんと秀吉の母・大政所役の高畑淳子さんの登場が楽しみです!
大河ドラマ俱楽部の管理人です。
NHK大河ドラマをこよなく愛し毎週楽しみに視聴しています。
ただ視聴するだけでなく「あらすじと感想」を紹介しています。
でもリアルタイムで見ることができない時は見逃し配信で見たり
時々は歴代の大河も視聴しています。
管理人の大好きな大河ドラマをまとめていますので見逃し配信
と一緒に楽しんで下さい。