大河ドラマ2025年「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺」第2話「吉原細見(嗚呼御江戸)」のあらすじ(ネタバレ)と感想をお届けします。
蔦重が将来のメディア王になるきっかけの一つは現政権を握る田沼意次の言葉でした。
意次は蔦重に「吉原に客が来ないのは、その値打ちがなく、人を呼ぶ工夫も足りてないからでは」と答えていたのです。
蔦重はその言葉が頭に残り、蔦屋で販売していた「吉原細見(吉原の案内パンフレット)」の「序」を見直す(改)ことに着眼したのです。
項目 | 内容 |
2025大河ドラマ | べらぼう~蔦重栄華乃夢噺 |
放送話 | 第2話 |
放送日 | 2025年1月12日(日) |
週タイトル | 吉原細見(嗚呼御江戸) |
視聴率 | %(先週比:%) |
「べらぼう」第2話「吉原細見(嗚呼ああ御江戸)」のあらすじ。
横浜流星 | (役:蔦屋重三郎) |
小芝風花 | (役:花の井=五代目瀬川) |
高橋克実 | (役:駿河屋市右衛門) |
安田顕 | (役:平賀源内) |
渡辺謙 | (役:田沼意次) |
綾瀬はるか | (役:語り) |
脚本 | 森下佳子(前作:2017年おんな城主直虎) |
蔦屋重三郎(蔦重)は吉原の案内本である“吉原細見”で、吉原に客を呼び寄せる案を思いつきます。
細見の序文を江戸の有名人、平賀源内に執筆を依頼するため、地本問屋・鱗形屋孫兵衛に相談にいきます。
自ら説得できれば、掲載を約束すると言われ、源内探しに奔走する蔦重。
一方、江戸城内では一橋治済の嫡男・豊千代の誕生を祝う盛大な宴が行われ、御三卿の面々や田沼意次らが集まっていました。
主人公は横浜流星が演じる蔦重こと「蔦屋重三郎」です。
⇒横浜流星(キャスト)が大河ドラマ2025年「べらぼう」で演じる蔦屋重三郎とは。
蔦重が生まれ育った「吉原」とは。
⇒大河ドラマ2025年「べらぼう」の舞台は蔦屋重三郎が育った「吉原」。
「べらぼう」第2話「吉原細見(嗚呼ああ御江戸)」のネタバレ。蔦重と平賀源内。
蔦重は吉原を立て直すための策を唐丸に語ります。目をつけたのは、年に2度発行される吉原細見の「序」の部分でした。
蔦重は、
ここをうまく使っていっちょ吉原に繰り出してみっか。
と思わせたかったのです。
桶伏せにされても、幼いころにお世話になり本の楽しさを教えてくれた「朝顔」の最期は忘れることができません。
吉原の復活は吉原で働く女郎たちへの恩返しでもあるのです。蔦重の熱意は消えません。ただし、今後はひそかに事を運ぼうかと決めていたのです。
平賀源内と広告。
第2話の視聴ポイントは蔦重が源内を見つけ、花の井の協力を得て「吉原細見」の「序」を書いてくれたことです。
それは源内がある商品の広告を手掛けたことがきっかけでした。平賀源内は明和6年(1769年)に歯磨き粉「漱石膏」の広告を手掛けて大ヒットさせたそうです。
この「歯磨き粉=漱石膏」が江戸では爆発的に売れました。その要因が平賀源内が考えた宣伝文(コピー)です。
コピーは、
でした。
このコピーが江戸の庶民にウケたようです。第2話でも、うつせみや禿たちが朝、歯を磨いているシーンがありましたね。
江戸庶民も魅力のないものには惹かれないと思います。でも歯を磨くことは衛生面や健康面でも大事なことです。
蔦重の思い。
この「歯磨き粉」のヒットからして、平賀源内は江戸庶民から絶大な信頼を集めていました。
そこで、蔦重は源内に「吉原細見」の序を執筆してもらえば、吉原に人をもっと呼べるのではないかと考えました。
蔦重が鱗形屋を訪ねる。
そこで直ぐに実行するのが蔦重の良さです。そのアイデアを「吉原細見」を企画・制作・販売をしている地本問屋の鱗形屋孫兵衛に持ちかけました。
すると、意外にも「いいぜ」との返事でした。しかし、「ただし、おめぇさんが序をもらって来れたらな」とおまけがついていました。
鱗形屋は、蔦重が源内から「序」をもらってくることができれば掲載すると約束してくれました。
ということは、蔦重が平賀源内を探し出し、原稿執筆の依頼をして来いというのです。どこにいるのかもわからない、どんな顔なのかもわからない平賀源内。
蔦重は早速、平賀源内探しに奔走します。
蔦重の平賀源内探し。
鱗形屋が約束してくれた吉原細見の「序」の改訂ですが、源内がどこで住んでいるかは分かりません。
そこで源内探しに歩きます。そんなある日、長屋の便所の前である男と再会します。その男は以前ここで会った炭売りの男です。
その男は平賀源内とは親しいと言います。連れの若い炭売りの男と吉原で遊ばせてくれれば源内を紹介すると言います。
その男の名は「貧家銭内」と名乗りました。蔦重は半信半疑ながらその男と連れの小田新之助を吉原に案内しました。
吉原に銭内を案内する蔦重。
銭内は松葉屋で花魁の「瀬川」を指名したが、女将の「いね」によると瀬川は古い名跡で、今はその名を継ぐ者はいないと言います。
銭内は、
そうか。ここにもう瀬川はいねぇのか。
それなら誰でもいいと銭内は言います。
銭内が蔦重に約束。
芸者や幇間が呼ばれ、松葉屋の女郎「うつせみ」と「よしま」のもてなしを受けて銭内は楽しげにしています。
だが、源内の話題になると「序」は書いてもらえないのではないかと言い始め、客を呼ぶ文章を書こうにも、岡場所にはない吉原の魅力があるかと蔦重に聞くのです。
好みの女が必ず見つかります!なんせ三千もいますから!。
そう答えた蔦重に銭内は、自分好みの天女のような女を連れてくれば源内に合わせると約束するのです。
銭内は源内だとバレル。
蔦重はどうやら銭内に騙されたと思っていました。そこで彼は松葉屋主人の半左衛門に宴席の代金は銭内に払わせるよう頼みます。
それに気づいた「花の井」に非難され、もめていると、座敷のほうから男の声がしました。
「源内先生!その節はお世話になりまして」…慌てて戻ると、銭内が一人の武士から「源内先生」と呼ばれ、親しげに話をしています。
源内(銭内)の腹。
悪かったよ。あんまり一生懸命なんでからかってみたくなったんだよ。
蔦重に詰め寄られた源内は「序」を書くのは自分でないほうがいいと言うのです。
あのさ、俺、男一筋なのよ。
平賀源内は男色家だったのです。
それでもなんとかと蔦重がすがると、源内は男の蔦重に花魁の格好をしてくれと迫ります。
というのも、源内は以前に一度、吉原細見の「序」を書いたが、どうも気分が乗らない内容だったと言います。
これでは多くの人に「吉原に来てみたい」と思わせる序なんて書けない、果たしてどうしたものかと、困っていたときに助け舟を出したのが、蔦重の幼なじみでもある花魁・花の井でした。
「べらぼう」第2話「吉原細見(嗚呼ああ御江戸)」のネタバレ。花の井と源内。
花の井登場。
そこに男の着物を着た「花の井」が現れました。
今宵のわっちは「瀬川」でありんす。
花の井は源内が言った「ここ“にも”瀬川はいないのか」の言葉を聞いていたのです。
源内は、先ごろ亡くなった歌舞伎の女形・瀬川菊之丞を想って言った…と花の井は察したのです。だから花の井は「瀬川」でありんすと言って現れたのですね。
平賀源内は「二代目瀬川菊之丞」を愛していたのです。
「二代目瀬川菊之丞」とは江戸で人気を博した女形役者で、平賀源内との仲は広く知られていなした。
花の井は「瀬川」を名乗り、平賀源内に瀬川菊之丞との思い出に寄り添うような時間を提供すると約束します。
花の井の知見。
江戸庶民は平賀源内と瀬川菊之丞の関係性は有名で知っていたと思います。でも、花の井は吉原から出ることの許されない花魁の身分です。
日頃からさまざまな情報を見聞きし、知見を広げていなければできません。そんな花の井の心意気に、平賀源内の心が動かされたのでしょう。
蔦重は二人を残して座敷から立ち去りました。
花の井と源内の夜。
花の井の舞を見ながら一夜を過ごす時から、瀬川菊之丞と過ごした甘い日々の夢を見た平賀源内。
吉原は、政府公認の遊郭で春を売る場所です。それは源内のように、肉体的な快楽でない人もいるでしょう。
源内は女性には興味がないので、精神的な慰めだったのではないかと想像します。
その平賀源内が、序を書いてもいいと思えるくらいには「花の井」が見せた春(粋)に心が動かされたのでしょう。
源内の「序」
翌朝、蔦重は花の井から、源内が書いた「序」を受け取りました。
昨夜源内は、生前の菊之丞と過ごしていたときのように舞の稽古をする姿を見せてほしいと花の井に求めたのです。
そして、不意に外に出ていき、戻ってくると「序」を書き上げたと言うのです。
その、序の内容は、蔦重が話していたような「遊女たちが綺麗だ」「芸事が一流だ」「料理がうまい」などという、吉原をおだてる言葉(コピー)は一切ありません。
源内は吉原(女郎屋)を見て回る。
源内は吉原の遊女(女郎屋)を一件、一件見て回りました。それは遊女(女郎)のリサーチなのかも知れません。
一人一人の女郎を見て回り、「吉原には遊女がたくさんいる」という事実をそのまま伝えようとしたのでしょう。
あなた好みの「遊女」が見つかる「吉原」。あなたにとってどんな「春(快楽)」が待っているのか、それは行ってみないとわからない、それが吉原という場所なのだと…。
新吉原細見が出来上がる。
ようやく手に入れた「序」を鱗形屋に届けた蔦重です。でも、鱗形屋は、「序」の作成にかかった費用は出さないというブラックぶりです。
蔦重は、吉原細見の中身を改めてほしいと鱗形屋に求めました。
今の吉原細見は、潰れた見世が黒く塗りつぶされているのが目立ち、いなくなった女郎の名が残っていると、蔦重は言います。鱗形屋は…
「お前さんがやるならいいよ」と言います。そこで蔦重は自ら動き出しました。
貸本屋の仕事で女郎屋を回りながら、最新の情報を集めていきます。こうして「細見嗚呼江戸」が刷り上がりました。
吉原を盛り上げるためにやるべきことを見つけた蔦重の生き生きとした表情が映し出されました。
「べらぼう」第2話「吉原細見(嗚呼ああ御江戸)」のネタバレ。蔦重と平蔵。
長谷川平蔵が蔦屋に訪れる。
ある日、長谷川平蔵が取り巻きを連れて蔦屋を訪れました。花魁道中で一目ぼれした花の井との、初めての対面の日でした。
初回の日は顔見世程度で、花魁は口も利かないのが吉原のしきたりです。松葉屋の客席で、花の井は退屈そうにおくびをしています。
すると平蔵は盛大に神花(祝儀)をまき始め、松葉屋が大いに盛り上がりました。平蔵は蔦重から、「花の井」はむこう見ずで威勢のいい男が好みだと吹き込まれていたのです。
確かいちばん深くなったなじみは初回から紙花をまいてみせるようなお方でした。
その言葉を真に受けて平蔵は大枚をはたいたのです。花の井がほほえむのを見て平蔵の胸は高鳴りました。
「べらぼう」第2話「吉原細見(嗚呼ああ御江戸)」のネタバレ。江戸城内。
蔦重が新しい「吉原細見」を作成していた頃、江戸城内の一橋邸では、一橋治済の嫡男である豊千代の誕生を祝う宴席が開かれていました。
御三卿の一橋家。
一橋家は田安家、清水家とともに「御三卿」と呼ばれ、将軍家の血筋が絶えそうになった際、後継を差し出す役目を担っていました。
治済が人形師に扮して傀儡人形を操り、老中の田沼意次が黒子を務めるという趣向に盛り上がっていました。
しかし、田安家当主の田安治察の弟である賢丸が、武家が精進すべきは学問と武芸だと治済を非難して立ち去りました。
田沼意次への非難。
老中の松平武元は賢丸に感服したと述べ、年寄りの差し出口だと言いながら意次を批判するようなそぶりを見せています。
すると意次は如才なく、武元に平伏します。
田沼主殿頭(意次の官職)、右近将監様(松平武元)の言葉にこそ、感服いたしましてございます!
二人は互いに、相手の牽制を感じ取っていました。
「べらぼう」のあらすじ(ネタバレ)感想の一覧はこちら。
「べらぼう」第2話「吉原細見(嗚呼ああ御江戸)」の感想。
第2話のポイントは蔦重が源内と出会い、花の井が平賀源内の心を掴んだことでしょう。源内の吉原の視点は冷静かつ正直でした。
平賀源内はあえてありのままに、いやむしろ辛辣(しんらつ)に遊女たちについて書いたのかもしれません。
「ならば、一度のぞいてみようか」と、「近寄りがた吉原をより身近に思える場所」に変えようとしたのではないかと感じました。
そして、この時代は金でしか動かないと言う田沼意次の言い分ですが、蔦重のようにやりがいがあってこそビジネスが動き出すというのもまた真理です。
果たして、蔦重の頑張りがこれからどのようにして江戸を吉原を動かしていくのでしょうか。
そして、源内以下続々と登場するクリエイターたちの活動から令和の世を生きる私たちへのヒントが隠されているかも知れません。
視聴者の感想。
引用:ヤッフーニュース
蔦重と花の井の阿吽の呼吸が、源内の心を 見事に掴みましたなぁ… 小芝風花さんの演技は鳥肌ものだったと… (めっちゃハマった)男装と〝べらぼうめ!〟の啖呵が最高だったね。 源内に舞を披露、見事に序文執筆にこぎつけた… 花の井の聡明さに救われた蔦重だったなぁ… この二人の関係が今後どう展開されて行くのか興味あり…かもね。
まとめ。
第2話は蔦重の行動力と花の井の知見によって天下の注目の人「平賀源内」を捜し吉原細見の序を執筆させました。
その功績はこれからの彼の活動をより広く深くさせていくことでしょう。
次週は第3話「千客万来(一目千本)」です。吉原細見をより深くするアイデアをまたまた生み出します。
大河ドラマ俱楽部の管理人です。
NHK大河ドラマをこよなく愛し毎週楽しみに視聴しています。
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でもリアルタイムで見ることができない時は見逃し配信で見たり
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