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【鱗形屋廃業】大河ドラマ「べらぼう」のあらすじ(ネタバレ)と感想。第19話「鱗(うろこ)の置き土産」

2025年べらぼう

大河ドラマ2025年「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺」第19話「鱗(うろこ)の置き土産」のあらすじ(ネタバレ)と感想をお届けします。

 

先々週の第17話「乱れ咲き往来の桜」から「べらぼう」第2章が始まりました。蔦重のプロデュース能力が発揮され吉原の「耕書堂」が繁盛していきます。

 

18話からは新たなキャストも登場しましたね。そうです歌麿の登場です。そして19話ではあの江戸市中の地本問屋が廃業してしまいます。

 

べらぼう19話「鱗の置き土産」の重要視聴ポイントは、

  • 徳川家治は次期将軍は実子に継がせることを諦める
  • 蔦重は鶴屋喜右衛門から恋川春町を引き寄せるために案思を考える。

この2点です。

項目 内容
2025大河ドラマ べらぼう~蔦重栄華乃夢噺
放送話 第19話
放送日 2025年5月18日(日)
週タイトル 鱗(うろこ)の置き土産
視聴率 9.6%(先週比:△0.1%)

 

さて、もし“べらぼう”を見逃してしまったなら、その時を巻き戻せるのは、NHKオンデマンドですよ。見逃した“べらぼう”も、過去の大河ドラマもあなたのタイミングでタイムスリップ。

 

「一話抜ければ、夢噺は続かない。」“べらぼう”の世界を、すべて見届けるためには「NHKオンデマンド」ですよ。

 

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【鱗形屋廃業】「べらぼう」第19話のあらすじ。「鱗(うろこ)の置き土産」

徳川家治は「生き残った者たちのために」実子に将軍(徳川宗家)を継がせることは諦めると意次に伝えます。

 

一方、蔦重は鶴屋喜右衛門から恋川春町を引き寄せるために「※案思=あんじ」を考えるのです。

 

店をたたむことになった鱗形屋ですが、そのお抱え作家・恋川春町は、鶴屋で書くことが決まりました。

 

同じ頃、蔦重も春町の獲得に狙いを定め、作戦を練ります。増々激しくなる蔦重VS地本問屋。重要なクリエイター確保に蔦重はどんな策を練るのか?大注目です。

蔦屋重三郎が恋川春町を引き寄せる「案思(あんじ)」。

蔦重は、鱗形屋孫兵衛から、戯作者・恋川春町を鶴屋喜右衛門から引き寄せるための「案思=あんじ」を考えてほしいと依頼されます。

 

※案思(あんじ)とは、現代風に言えば「案」は計画や提案、「思」は考えるを意味しますが、江戸時代(べらぼう)での意味合いは少し違いようです。

 

春町は、鶴屋との相性が悪く、新しい作品を書くことに苦悩していました。

蔦重は、春町の創作意欲を刺激するため、絵師・喜多川歌麿や北尾政演らと協力し、「百年先の江戸」を描くという斬新なアイデアを提案します。

 

この「案思=あんじ」により、春町は再び筆を執る決意を固め、蔦重の耕書堂で新作を執筆することになります 。

主人公は蔦屋重三郎(蔦重)

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大河ドラマ2025年「べらぼう」前編

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大河ドラマ2025年「べらぼう」後編

主人公は横浜流星が演じる蔦重こと「蔦屋重三郎」です。

蔦重が生まれ育った「吉原」とは。

 

蔦重は生まれ育った吉原で出版業の礎を作ります。ではその吉原が当時どんな役割をしていたか?現在の吉原とはちょいと違うようです。

徳川家治は実子による将軍継承を断念。

10代将軍・徳川家治は、嫡男・家基の急死を受け、実子による将軍継承を諦める決断を意次に伝えます。

 

家治は、自身の父・家重が体が弱かったことや、自分の子供たちも早逝していることから、実子に将軍職を継がせることに消極的でした。

 

また、家治の側室・知保の方が毒をあおる騒動を起こし、大奥内の権力争いが激化する中、家治は意次に相談し対策を練るのです。

それは、御三卿の一つである一橋家の豊千代(11代将軍・徳川家斉)を後継者とする決断でした 。

【鱗形屋廃業】「べらぼう」第19話のネタバレ。「鱗(うろこ)の置き土産」。江戸市中。

19話も話題盛りだくさんの展開になりますね。週タイトルの「鱗の置き土産」とは。鱗の旦那は蔦重に何のお土産を置いていったのでしょう。

 

それは二人を繋ぐ一冊の版木だったのです。

「鱗の置き土産」は一冊の版木。

鱗形屋が蔦重に渡す“ある一冊の本”の版木。それは蔦重が子供のころ読んでいたた赤本の版木でした。

 

蔦重と鱗の旦那は、「敵ではなかった。むしろ――“同じ時代”を駆けた者たちだったのかもしれません。」

 

耕書堂の静かな帳場に、向かい合い座っていたのは、かつて因縁浅からぬ間柄だった蔦重と鱗形屋です。

 

演じるは片岡愛之助、しっとりと落ち着いた佇まいに、かつての驕りはもうありません。

「蔦重さんよ……悪かった。あの時は、あんたの邪魔ばかりして……」

 

その言葉に、蔦重は少しだけ目を細め、笑って、「そんなの、お互い様ってやつでしょう」やわらかな空気が流れています。

 

対立していた過去を、言葉ではなく“今”で拭う。それが、江戸の男たちのやり方なのかもしれません。

 

「これからどうすんです?」と蔦重が尋ねます。

 

すると、鱗の旦那は静かに答えます。「人形町で……本の小売をやろうと思ってる」と。

 

そして、ふところから大切そうに何かを取り出しました。焦げ跡が残る一枚の版木でした。「大火で焼けちまったが、こいつだけは残ってた。お前に、託したい」

【19話で退場】片岡愛之助(キャスト)が大河ドラマ2025年「べらぼう」で演じる「鱗形屋孫兵衛」とは。

それはかつて蔦重が子供の頃、初めて手にした本の版木でした。嬉しさのあまり、自分の名前を書いた、あの一冊。

 

「俺、これ初めて買った本なんでさ。駿河屋のおやじ様に初めて貰ったお年玉握りしめて買いに行って……
嬉しくててめぇの名前書いて……」

 

その記憶が、まるで風に吹かれる焚火のように蘇ります。蔦重の涙が頬を伝う。

 

「俺にとっちゃ、こんなお宝ねぇです」蔦重の瞳が潤む。鱗の旦那もまた、目を伏せて声を震わせていました。

 

自分の作った本を、少年が手に取り、本屋を志した。その運命の縁が、今、ここでつながっていたのです。

横浜流星(キャスト)が大河ドラマ2025年「べらぼう」で演じる蔦屋重三郎とは。

 

その二人の様子を障子の向こうで聞いていた歌麿。

 

静かに筆を握っていた歌麿も、微笑んでいましたね。それは、絵では描けぬ“真の絆”を見つめた、喜びの表情でした。

染谷将太(キャスト)が大河ドラマ2025年「べらぼう 」で演じる喜多川歌麿とは。

蔦重と恋川春町の最初の出会いは。

19話のアバンで鱗形屋の廃業が決まったことで、鶴屋さん、西村屋さんら地本問屋と「鱗形屋の嫡男・長兵衛」が会合していました。

 

そこには恋川春町も同席していました。恋川春町は鱗形屋の専属作家でしたからね。

 

その会合の席に蔦重が現れ、春町と初対面するのです。この出会いシーンは、“蔦重の出版人生”における第二章の開幕になるとはこの時点では分かりませんでした。

 

唐丸(歌麿)は視覚の革命者に対し、春町は、言葉の扇動者としての登場です。視覚と言語、芸術と風刺の二本柱が初めて耕書堂に集うタイミングです。

「100年先の江戸を書く」──恋川春町の心理と葛藤。

春町は、もともと「鱗形屋」専属の戯作者でした。廃業が決まった鱗形屋から、出版文化を継ぐ責任を託されたのが、「鶴屋」。

 

春町はその鶴屋の庇護下に移ることで、作家としての安定と継続を選びます。したがって、鱗形屋と対立関係にある蔦重からの依頼は、本来断るべきものなのです。

 

春町にとって、それは “筋を通す” というより、“作家としての忠義” に近い美学でした。

春町の本質的な“欲”

しかし、そこに、蔦重が突いた“一点の隙”がありました。それは、朋誠堂喜三二がかねてより語っていた春町の“根源的な欲求”です。

 

「春町はね、いずれ“誰も書いたことのねぇ本”を書きたいと思ってるんだよ。」このセリフは、まさに春町という作家の芯を貫く一本の矢でした。

 

彼は、風刺を書く。笑いを書く。しかし、その笑いに“歴史性”や“未来性”を問われたことは一度もなかったのです。

蔦重の誘いが刺さった理由。

蔦重が春町に依頼したのは、「売れる黄表紙」ではありません。「百年後の江戸を、笑いと共に描いてほしい」というものでした。

 

この依頼に、春町は最初は苦笑します。「そんなもん、絵空事じゃないですか。誰も読まない。」と思ったのでしょう。

 

だが、蔦重は、百年後の江戸を見たいとは思いませんか?それは今を救う“未来の無駄話”です。

 

ここで春町の表情に変化が生まれます。それは、作家にとって“使命”と“快楽”が一致する瞬間の微細な揺れです。

こうして「“無益委記(むだいき)”が生まれるのです。まだ誰も書いてねぇ本が。」

春町の心理の着地そして葛藤から解放へ。

春町は、このやり取りでふたつの“しがらみ”を超えるのです。

  • 「忠義 vs 欲求」 では、欲求を選びました。
  • 現実(今) vs 想像(未来)では想像を選びました。

 

つまり、19話で蔦重が春町を口説いたのは、「作家・春町が“戯作者”を超える」瞬間であり、“売れる本の書き手”から“歴史を超える表現者”へと変わる決意のシーンだったのです。

岡山天音(キャスト)が大河ドラマ2025年「べらぼう 」で演じる恋川春町とは。

 春町と蔦重コンビ誕生。

  • 対立構造:鶴屋 vs 蔦重(出版界の派閥)
  • 春町の外的動機:鱗形屋・鶴屋への忠義
  • 春町の内的欲求:誰も書いてない、永遠に残る作品を書きたい
  • 蔦重の提案: “未来の読者”への黄表紙(=無益委記)
  • 喜三二の役割: 春町の“内面”を読み解いた翻訳者的ポジション
  • シーンの意義: 作家の“転機”と“覚悟”を描いた精神的クライマックス

春町の「心の葛藤」は、単なる依頼の成否ではありません。作家としての魂が、時代を超えるか否かの決断だったのです。

 

この演出と脚本は、文学の“未来への願い”を一話の中に凝縮した名シーンとして心に残るといえるでしょう。

 

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大文字屋市兵衛が退場。

19話のエンディングで、大文字屋市兵衛は病に伏し、意識が朦朧とする中で、花魁の誰袖に身請けの遺言を託されます。

 

このシーンの前には、誰袖らは「おっとさん! 戻ってきてくんなんし!」という呼びかけにも応えることなく、静かに息を引き取っていました。

 

大文字屋市兵衛(通称「かぼちゃの旦那」)の最期はコミカルでもあり、べらぼうから忘八の一人が退場するのは少し寂しい思いです。

伊藤淳史(キャスト)が大河ドラマ2025年「べらぼう 」で演じる大文字屋市兵衛とは。

 

「べらぼう」のあらすじ(ネタバレ)感想の一覧はこちら。

大河ドラマ2025年「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」のあらすじ(ネタバレ)感想まとめ。

【家治の決断】「べらぼう」第19話のネタバレ。「鱗(うろこ)の置き土産」。江戸城内。

江戸城内では10代将軍家治が大きな決断を下します。

10代将軍・徳川家治の凡庸とは。

17話で亡き御台所に瓜二つの女が登場しましたが、男子が生まれることはありませんでした。そんな状況の中で、家治は静かに、だが決然とこう語るのです。

 

「余は、凡庸な将軍と記されよう。されど、一つだけ、素晴らしきことを為したと書かれたい。
それは、田沼主殿頭(とのものかみ)を守ったことだ。」と。

「凡庸」という自己評価の裏。

家治の“凡庸”という言葉は、自身の将軍としての無力さを静かに認める表現です。

 

名君でも名将でもない。しかし、自らが信じる「一人の賢臣」を守ったという信義こそが、自分の価値であると語っています。

 「守った」という意味。

ここでの「守った」は、“政敵から庇った”という表層の意味にとどまりません。意次の改革的ビジョン、文化への理解、町人・出版・流通への寛容さ。

 

つまり、「未来の芽を持つ人物を歴史から抹消させまいとした意思」を指しています。家治の“将軍としての誇り”は、領地や戦ではなく、田沼意次という“知”を守ることだったのです。

田沼意次のリアクション(静かなる感情)

意次はこの言葉に深く頭を下げ、涙も見せました。しかしその横顔には、信頼と孤独の果てに差し込む小さな光が宿っていました。

 

家治のセリフ(凡庸)は、「為政者が歴史にどう残りたいか」をシンプルに、そして逆説的に描いた名言です。

 

家治は「大業」ではなく「人を守る」という一点で、歴史に名を刻もうとしたのでしょう。それは「派手ではないが、深い政治」、つまり、支える政治という美徳の提示です。

 

「凡庸」と自称する十代将軍・家治が、“ただ一人の賢臣”を守ることで、自身の治世を未来の一行の言葉に変えようとした。

 

自分の直接的な血を残さないが、知恵を守ることで、気高い“政治の矜持”が刻まれた名シーンだったと思います。

眞島秀和(キャスト)が大河ドラマ2025年「べらぼう 」で演じる徳川家治とは。

【鱗形屋廃業】「べらぼう」第19話の主なキャスト。

綾瀬はるか (役:語り)
横浜流星 (役:蔦屋重三郎)
片岡愛之助 (役:鱗形屋孫兵衛)
渡辺謙 (役:田沼意次)
福原遥 (役:誰袖=たがそで)
染谷将太 (役:喜多川歌麿)
岡山天音 (役:恋川春町)
伊藤淳史 (役:大文字屋市兵衛)19話で退場(死亡)
脚本 森下佳子(前作:2017年おんな城主直虎)

【鱗形屋廃業】「べらぼう」第19話の感想。「鱗(うろこ)の置き土産」

大文字屋の“かぼちゃの旦那”は、遊郭・吉原の楼主として、一見すると俗っぽく軽妙な人物でしたが、誰袖への父性愛や、社会の底辺に生きる者たちへのまなざしには深い人間味がありました。

 

最期に病の床で誰袖に遺言を書かされる姿、そして「身請けを許す」という言葉に至るまでの静かな演技は、彼がただの吉原の旦那ではなく、“江戸の情”そのものだったことを証明しました。

 

笑いと涙の両面を担ってきた大文字屋の退場は、まさに一つの“時代の終焉”を象徴していました。

 

一方、鱗形屋は、出版界の大手として蔦重と長らく対峙してきた“江戸表文化”の雄です。ときに蔦重の野心を妨げ、ときに権威として蔦重の鏡であり続けた男です。

 

そんな駒形屋が耕書堂を訪れ、静かに過去の非礼を詫び、焼け残った“蔦重が人生で最初に買った本の版木”を手渡す場面は、まさに“志の継承”。

 

出版界の名門が自ら一歩引き、次代の文化を担う若い者に未来を託す瞬間、その潔い退場は、まさに武士的な美学すら感じさせました。

まとめ。

第19話で十文字屋と駒形屋の二人が去るという構成は、単なる人物の整理ではありません。

 

市井の文化(大文字屋)と権威の文化(鱗形屋)という二つの時代の重鎮を見送ることで、物語は“蔦重と歌麿”という新たな中心軸へと明確に移行しました。

 

「蔦重の時代」がいよいよ本格的に始まる予兆を感じます。「江戸」という町が、生き残った者たちによって、再び耕されてゆくのです。

  • 涙を誘う情。
  • 志を託す言葉。
  • そして未来へ向かう背中。

“去る者たちの美しさ”と“残る者の決意”を見事に交差させた秀逸な19話でした。

さて、次週は第20話「寝惚けて候」です。またまた新たな人物が登場し蔦重の格を上げていきます。

 

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