大河ドラマ2023年「どうする家康」第19話「お手付きしてどうする!」のあらすじ(ネタバレ)と感想をお届けします。
武田四郎勝頼にすべてを託して、信玄はこの世を去りました。一方、京の織田信長は武田に寝返った将軍・足利義昭を京から追放します。
そんな中央の情勢から離れた浜松の家康は信玄との激戦で大きな犠牲を払ったショックから、立ち直ることができません。
しかし、そのショックを打ち消すように美しい侍女のお万に介抱され、つい心を許してしまうのです。そのことを知った瀬名は浜松を訪ねるが、家康と会うとさまざまな気持ちがあふれてしまいます。
さて、さて、19話の家康は題名通り「女性」に夢中になってしまいます。
先週の第18話「真・三方ヶ原合戦」の忠真と広次の退陣は活かされているのでしょうか?
項目 | 内容 |
2023大河ドラマ | どうする家康 |
放送話 | 第19話 |
放送日 | 2023年5月21日(日) |
週タイトル | お手付きしてどうする! |
視聴率 | 11.5%(先週比:△0.6%) |
出演者 | 松本潤(役:徳川家康) |
阿部寛(役:武田信玄) | |
有村架純(役:瀬名) | |
細田佳央太(役:徳川信康) | |
久保史緒里(役:五徳) | |
立川談春(役:佐久間信盛) | |
松本まりか(役:女大鼠) | |
山田孝之(役:服部半蔵) | |
眞栄田郷敦(役:武田勝頼) | |
板垣李光人(役:井伊直政) | |
大森南朋(役:酒井忠次) | |
松重豊(役:石川数正) | |
山田裕貴(役:本多忠勝) | |
杉野遥亮(役:榊原康政) | |
古川琴音(役:千代) | |
岡田准一(役:織田信長) | |
北川景子(役:お市) | |
ムロツヨシ(役:秀吉) | |
古田新太(役:足利義昭) | |
中村勘九郎 (役:茶屋四郎次郎 ) | |
大貫勇輔 (役:浅井長政) | |
酒向芳 (明智光秀) | |
音尾琢真(役:鳥居元忠) | |
岡部大(役:平岩親吉) | |
小手伸也(役:大久保忠世) | |
甲本雅裕(役:夏目広次) | |
松井玲奈(役:お万の方) | |
脚本 | 古沢良太 |
さて、「どうする家康」は家康(リーダー)と家臣達(部下)との絆を描いた物語とも言えます。
個性的な家臣達(部下)をどう活かすのか?職場で「リーダー」の方ならきっと共感することでしょう。
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三方ヶ原で家康に勝利した信玄は、浜松城を攻めることなく、祝田(ほうだ)の少し先、刑部(おさかべ)あたりに陣を引きます。
年を越した元亀4年(1573年)三河に侵攻したものの、4月に入ると突然進路を変え甲斐へ引き始めるのです。
「儂はすっかり良くなり、織田との決戦に備えている。
そう言い続けよ。我が死を秘するべし」「そなたの世を作れ」信玄自らが己の全てを注ぎ込んだ逸材と位置させた息子・勝頼に全てを託し、信玄が身罷りました。
これを好機ととらえ、信長は侵攻を進め、家康も武田に奪われた所領を取り戻そうと各地の内情を探り始めます。
しかし、家康の心には『弱き主君は害悪。滅ぶが民のためなり』その言葉がずっとあるのでした。
元亀4年(1573年)信玄は突如進路を変え甲斐へと引き上げていきました。そして、4月12日この世を去ります。
武田側は秘していたものの、その噂は瞬く間に各地を駆け巡りました。戦神といえども、病には勝てなかったのです。
信玄は息子・勝頼に・・・
そなたの世を作れ。そなたの器量は儂を遥かにしのぐ、
そなたは儂の全てを注ぎ込んだ至高の逸材じゃ。
と言い「自身の死を3年間秘匿せよ」と遺言するのです。
⇒阿部寛は2023年大河ドラマ「どうする家康」でキャスト武田信玄を演じる。
五徳(信康の妻、信長の娘)は義母・瀬名に提案をします。
五徳:「義母上、浜松へ、お移りになってはいかがでございましょう?」と・・・
松平信康も「私たちは大丈夫です。もう子どもではございません」と後押ししています。
しかし、瀬名は「わたくしは、邪魔か?正直に申してほしいのじゃ」と尋ねます。
五徳:「義母上は少々お優しすぎるかと存じます。義母上がおそばにおられると、信康様はいつまで経っても甘さが抜けませぬ」。
五徳:「わたくしは、織田信長の娘でございますれば、信康様を我が父にも劣らぬ強い強い大将にいたしとうございます。されど、義母上がお寂しかろうと思いますのも、また本心でございます」
と打ち明けますが、このやりとりは、史実通りの悲劇の伏線なのでしょうか?
⇒久保史緒里が2023年大河ドラマ「どうする家康」で演じるキャストは「五徳姫(初出演)
元亀4年(1573年)5月、家康は蒸し風呂に入り、上機嫌で「えびすくい」を口ずさんでいました。
背中を流してくれんか!
すると、若い侍女がうつむきかげんで恥ずかしそうに入ってきたのです。
その侍女はいっとき岡崎で瀬名の侍女をしていた女で戦で焼失した知立神社の神職・氷見家の娘・「お万」でした。
お万は、激戦の中で生き延びた家康に優しく声をかけるのです。
「天は見てくださっているのです。殿の日頃の行い、お優しいお心、だから天がお守りになるのだと、お万は思います」
天人様のように輝いて見えると言われ、その色気と汗の滴(したた)るその白い肌に家康の目も吸い寄せられていきます。
そして、遂に手を付けてしまったのでした。
まずいことではないよな
と、服部半蔵から「お万」が懐妊した報告を受けた家康。半蔵は「まずいことではないということではないでしょう」
と笑いをこらえながら報告します。
⇒山田孝之が2023年大河ドラマ「どうする家康」で演じるキャストは服部半蔵。
大河では珍しい入浴シーンです。家康の心を癒すように褒め、持ち上げてくれました。そして何よりとっても色っぽい。
家康は「お万」をお手付きとし「お万」は家康の子を身ごもります。お万は頭の良い女性だと思います。家康の心を癒しそして掴みます。
当然お万は、子を成します。そして、戦で燃えてなくなってしまった実家を立て直すのですからお万は賢い女性だったのです。
お万のセリフから家康は利用されていたのです。
⇒松井玲奈が2023年大河ドラマ「どうする家康」で演じるキャストは「お万の方」
家康がお万をお手付きにした時、瀬名が浜松城に来ることになりました。
瀬名の怒りはむろん「お万」にもぶつけるのですが、お万の言葉で瀬名は心が静まるのです。
それは・・・
「男は戦で欲しいものを手に入れる。女は癒し、安らぎを与えることで、手に入れる。政も女がやればいいのに」と。
この言葉が瀬名にはどのように響いたのか。第20話は「岡崎クーデター」です。築山事件の伏線ですね。
⇒有村架純が2023年大河ドラマ「どうする家康」で演じるキャストは瀬名(築山殿)(大河初出演)
元亀4年(1573年)7月、信玄の死を確信した信長は即座に反転攻勢に出ました。敵対する勢力の駆逐を開始するのです。
⇒岡田准一が2023年大河ドラマ「どうする家康」で演じるキャストは織田信長。
信長を裏切って信玄と通じていた足利義昭は信長によって逆賊として都から追放されてしまいます。
ここに足利幕府は終焉するのです。ということは「どうする家康」の義昭は19話で退場ですかね。
⇒古田新太が2023年大河ドラマ「どうする家康」で演じるキャストは足利義昭。
この時、将軍側(室町幕府)にいたと思われた明智光秀も信長の命に従い、義昭を追放し、信長に仕えると宣言しました。
⇒酒向芳が2023年大河ドラマ「どうする家康」で演じるはあの「明智光秀」
ただ、この時代を描いた2020年の大河ドラマ「麒麟がくる」では義昭追放を全く違う視点で描いていますね。
もちろん主人公・明智光秀は将軍を想い信長の将軍追放には異論を申していました。脚本が変われば見方も変わります。
⇒麒麟がくる第37話「信長公と蘭奢待」のあらすじ(ネタバレ)と感想。
信長は義昭を追放した後直ぐに「次は長政じゃ」と秀吉に命令します。その命を受けた秀吉は北近江・小谷城のお市さんの前にいました。
秀吉:「長政殿とともにご自害されておったら、わしの首が飛ぶところでごぜえましたわ」。とお市の方を救いにきたとお市の顔に手をかけますが・・・
お市:「気安く触れるな、猿!」とビンタ。
すると秀吉は「猿じゃねぇて。羽柴秀吉だて」と不気味な笑みを浮かべていました。
木下から羽柴に代わっていましたね。
⇒ムロツヨシが2023年大河ドラマ「どうする家康」で演じるキャストは豊臣秀吉。
天正元年、1573年の「小谷城の戦い」は描かれず義の男・浅井長政は“NA死”でした。ここに戦国大名・浅井氏は滅亡しました。
⇒大貫勇輔(ダンサー)が2023年大河ドラマ「どうする家康」で演じるキャストは浅井長政。
秀吉はお市の娘、3姉妹(茶々・初・江)の1人(茶々?)を抱きかかえていました。
これは、後の茶々(淀殿)を側室にする伏線ですね。
一方、甲斐の勝頼は薄暗くなった部屋で仏像に向かって無心で座禅を組んでいました。仏像のそばには信玄の甲冑が飾られています。
目を閉じながら勝頼は父・信玄との今生の別れを思い浮かべています。
勝頼が静かに目を開けると音もなく、背後に千代が片肘をついて控えていました。勝頼は千代に決意を伝えます。
「三河を手に入れる、狙うは岡崎の信康と母の築山殿」・・・勝頼が動きだします。物語も長篠合戦から築山殿事件と山場を迎えます。
⇒眞榮田郷敦が2023年大河ドラマ「どうする家康」で演じるキャストは「武田四郎勝頼」(初出演)
「どうする家康」のあらすじまとめはこちらです。
⇒大河ドラマ2023年「どうする家康」のあらすじ(ネタバレ)と感想のまとめ一覧。
19話では信玄が収めた甲斐の国、現在の山梨県でした。恵林寺は甲斐武田氏の菩提寺ですね。
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「お手付きしてどうする」大河に似つかわしくないようなポップなタイトルですが、それに騙されてはいけない第19話でした。
追放される足利義昭が「儂は将軍じゃ!」と言えば「ああ、俺の傍にいればな」と言い放つ織田信長。
「この明智光秀、これより殿の天下一等のため好みを捧げまする」と手のひら返しの明智明智と、登場人物たちの本性が出まくりです。
浅井長政を自害に追い込み、市に嫌らしく近づく秀吉も、市に「猿」と呼ばれると「猿じゃねぇて。羽柴秀吉だて」と冷酷に言い放ち、幼い茶々を抱き上げて連れて行く。
後の伏線であることは分かるのですが、秀吉の薄気味悪さにぞわりと肌が泡立ちました。
⇒ムロツヨシが2023年大河ドラマ「どうする家康」で演じるキャストは豊臣秀吉。
一方の家康は、どうにも無気力というか人の『死』に怯えがあるのか…という感じです。
あれだけの戦を経験したのだから仕方ない部分ではあるのですが、そこにするりと入り込んだのが、お万!
湯あみのお世話と言いながら、見ていて、まぁわざとらしいほどに二の腕を見せたり、頬に手を添えたりで誘惑しまくり。
「あざとい」という言葉がぴったりです。しかし家康も良く耐えました。2度まで踏ん張った!が、結局お手付きしてお万は妊娠。
⇒松井玲奈が2023年大河ドラマ「どうする家康」で演じるキャストは「お万の方」
それを伝えられた数正と忠次は大激怒「御屋形様にも申し上げます!」「子細もれなく!」ポップに描かれてはいますがなかなかの大問題です。
子細を確かめるためにやってきた瀬名も大激怒。家康の子供が増えるのは良いことですが、正室の許しなしとなると大事だからです。
しかし、実際にお万に対峙した瀬名は、お万の本心を知りました。
家康の心をつかみ、子を成すことで、戦で燃えてなくなってしまった実家を立て直したいという、女子としての野心の持ち主。
おっとりとした奥ゆかしいと思っていた女子に、家康は利用されたのだと悟った瀬名は「才ある子じゃ」と、それも女子の生きる術だとお万を許します。
⇒有村架純が2023年大河ドラマ「どうする家康」で演じるキャストは瀬名(築山殿)(大河初出演)
そして、それを受けたお万のセリフが凄かったです。
「男どもは己の欲しいものを手に入れるため戦をし、人を殺して奪います。女子は、人に尽くし、癒しと安らぎを与えることで手に入れるのです。
女子の戦い方の方がよほどようございます。私はずっと思っておりました。男どもに戦のない世など作れるはずがないと。政も女子がやればいいのです。
そうすれば男どもには出来ぬことがきっと出来るはず。御方様のようなお方ならきっと」この言葉が、瀬名の心にどう響いたのかが気になります。
五徳にも「母上がいると信康殿の甘さが抜けない」とも言われていたので、瀬名なりに考えた結果が、「儂の傍にいてくれんか」そう願う家康の願いを受け入れないという判断だったのだろうと。
今までのように駄々をこねて傍にいて欲しいと言わない家康と瀬名の様子に、どうしてもこの先にある悲劇を考えてしまい、戦々恐々となりました。
一歩間違えれば、『女性の嫌なところが詰まった女』になってしまいそうな、お万を見事『女としてどう戦うのが得策かを考え、その武器を使いこなす聡い女性』に演じられました。
家康を誘惑するほどの妖艶さですので、それをテレビで見ていた男性陣からが「家康、よく2度耐えた!」「俺なら一回で無理!」などの声が上がり笑いを誘っていました。
武将の戦いぶりが華やかである裏で、女性の戦いもある、女性なりの生き残り方があるということを印象づけた松井玲奈さんだったと思います。
⇒松井玲奈が2023年大河ドラマ「どうする家康」で演じるキャストは「お万の方」
引用:ヤッフーニュース。
松井玲奈さんは”女性が嫌う女性”を自然に演じたし、当然ながら嫌う方の役の有村架純さんも見事に演じていました。 でもそれは現代での女性としての目線。忘れてはならないのは嫉妬や妬み云々ではなく瀬名は正室としての誇りからお万を側室として認めていなかった事。元々海道一の弓取りと言われた今川家の人間だったからでしょう。 当時は側室が身ごもっても正室が認めなければ城内での出産は許されなかった為城外で後の結城秀康を産み、その後秀康が秀吉への人質に出されると徳川家を出奔し、その一生を秀康に費やした芯の強い女性だったのです。 案の定松井さんには世間の女性からヘイトが向けられつつあるようですが、これこそ製作者側の思う壺でしょう。元男女アイドルによる”その手の”演技で世の女性を引き込んでますから。
ヤフコメを読んでいると、今回の大河ドラマには批判が多いなと思いました。 確かに、戦国時代を題材とした歴史ドラマですが、だからと言って、刀槍弓を持って戦さ場に出陣するだけが、戦ではありませんぞ!と思います。 夫婦関係、親子関係、友人関係など人間関係にも『刀槍弓を使わない戦』もあるのです。 この記事にもあるように、"男の戦"があるように女にも"おなごの戦"があるのです。 それは戦国時代に限らず、現代の令和の御代にもございますまいか? 私は、そのように思いながら、この記事を読ませて頂きました。 良き学びを得たと思っております。
次週は第20話「岡崎クーデター」です。
信玄亡きあとも強さの衰えない武田軍がついに岡崎を攻め始めます。
病で動けない家康は、忠勝らを援軍として送り、信康も奮闘、瀬名や亀も傷病兵の手当てに走り回っています。
そんな慌ただしい中、岡崎上の中で一つの陰謀が仕組まれていた…というストーリー。
いよいよ、信康と瀬名の身が危ない?!とドキドキしながら次週を待ちます。
大河ドラマ俱楽部の管理人です。
NHK大河ドラマをこよなく愛し毎週楽しみに視聴しています。
ただ視聴するだけでなく「あらすじと感想」を紹介しています。
でもリアルタイムで見ることができない時は見逃し配信で見たり
時々は歴代の大河も視聴しています。
管理人の大好きな大河ドラマをまとめていますので見逃し配信
と一緒に楽しんで下さい。