大河ドラマ2023年「どうする家康」第25話「はるかに遠い夢」のあらすじ(ネタバレ)と感想をお届けします。
さて、先週の「どうする家康」は第24話「築山に集ゑ」でした。
24話では、築山に関する悪い噂「瀬名と信康が武田と内通」を家康がどのように裁くのか?に大注目でした。
でも、瀬名の構想は大きな経済圏を作れば争いはなくなる、戦いをしなくてすむ、そんな国を目指していたのです。
さて、今週の第25話「はるかに遠い夢」は武田勝頼が”築山の謀略”を信長側にそれとなく漏らしたことで信長の耳に入ります。
遂に天正7年(1579年)に起きた「築山殿事件」「信康事件」が描かれます。
築山殿(瀬名)が処刑され、松平信康が自害した悲劇を古沢さんの「新解釈」でどのように描いてくれるのかに大注目でした。
25話は・・・
がメインになります。悪女ではない瀬名を家康はどのように裁くことができるのか?
信長は「うらぎり」を決して許すことはありません。家康はいよいよ瀬名と別れる時が来たのです。その別れをどのように描くのか?期待大です。
項目 | 内容 |
2023大河ドラマ | どうする家康 |
放送話 | 第25話 |
放送日 | 2023年7月2日(日) |
週タイトル | はるかに遠い夢 |
視聴率 | 10.6%(先週比:△0.6%) |
出演者 | 松本潤(役:徳川家康) |
阿部寛(役:武田信玄) | |
有村架純(役:瀬名) | |
細田佳央太(役:徳川信康) | |
久保史緒里(役:五徳) | |
立川談春(役:佐久間信盛) | |
松本まりか(役:女大鼠) | |
山田孝之(役:服部半蔵) | |
眞栄田郷敦(役:武田勝頼) | |
板垣李光人(役:井伊直政) | |
大森南朋(役:酒井忠次) | |
松重豊(役:石川数正) | |
山田裕貴(役:本多忠勝) | |
杉野遥亮(役:榊原康政) | |
古川琴音(役:千代) | |
岡田准一(役:織田信長) | |
北川景子(役:お市) | |
ムロツヨシ(役:秀吉) | |
古田新太(役:足利義昭) | |
中村勘九郎 (役:茶屋四郎次郎 ) | |
大貫勇輔 (役:浅井長政) | |
酒向芳 (明智光秀) | |
音尾琢真(役:鳥居元忠) | |
岡部大(役:平岩親吉) | |
小手伸也(役:大久保忠世) | |
甲本雅裕(役:夏目広次) | |
広瀬アリス(役:於愛の方) | |
田辺誠一(役:穴山梅雪(信君)) | |
脚本 | 古沢良太 |
さて、「どうする家康」は家康(リーダー)と家臣達(部下)との絆を描いた物語とも言えます。
個性的な家臣達(部下)をどう活かすのか?職場で「リーダー」の方ならきっと共感することでしょう。
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武田四郎勝頼の手で暴かれた瀬名と松平信康の陰謀は織田信長の知るところとなります。
2人の始末をつけなければ、織田と戦をしなければなりません。それでも徳川家康は信長の目を欺き、妻子を逃がそうと決意します。
一方、瀬名は五徳に、「姑は悪女」だと訴える手紙を信長に宛てて書かせ、すべての責任を負おうとします。
岡崎城を出た信康もまた、逃げ延びることを良しとせず自害するという展開です。
とうとう、ずっと恐れていたことが、現実に起こってしまいました。信長は伏したまま歯の根が合わぬほど震えている家康に言うのです。
「お前の家中のことじゃ・・・俺は何も指図せん。お前が決めろ」
瀬名と信康を、家康自身で処刑しろと言うのでした。遂に築山事件を家康自身が決断する日が来ました。
築山に戻った家康の顔を見て、五徳も、信康も瀬名も全てを悟りました。自分が腹を切るという信康を許さずに、瀬名は五徳に信長宛ての書状を書くように命じます。
『築山のはかりごと』が漏れてしまいました。
『奪い合うのではなく、与え合う。そすれば争いはおきない』その思いを謀略として流布させた勝頼の勝利ともいえます。
瀬名も信康も何も言いませんが、とうに覚悟を決めているが見てとれます。一方、雨の中信長と面会した家康は、何も言わずに信長の前に土下座をするのでした。
築山のはかりごとに家康も加わっていたというのは嘘説であろう?とすがるように聞く佐久間にも、家康は何も答えません。
そんな家康の姿を見た信長は「お前の家中で起きたこと。儂は何も指図せん。お前が自分で決めよ」とだけ伝えるのでした。
このまま瀬名たちと命運を共にするも、自分に向けて反旗を翻すも自由…そうも受け止められる言葉を受け、家康はただ1人、雨に打たれ続けるのでした。
後に『瀬名=悪妻』の理由となる、あの「十二か条」を瀬名自らが書かせたという新解釈に感心しました。
このはかりごとを考え出した自分以外、誰にも責は負わせぬという瀬名の覚悟と慈愛からの十二か条への繋ぎが本当に見事でした。
家康の、二人を他所に移し身代わりを成敗する…「信長を欺く」という策は、家康の精一杯の策だったのではないでしょうか。
ただ、『誰かが身代わりになる』ということを瀬名が良しとするはずもなく…と、見ていて胸が痛くなりました。
⇒有村架純が2023年大河ドラマ「どうする家康」で演じるキャストは瀬名(築山殿)(大河初出演)
於大たちと別れを惜しむ瀬名が「ここの草花をお持ちくだされ」と築山の草花を分け与えていたのが、花はいつか種を生む、その種が芽吹きやがて花を咲かせる…
そうやって瀬名の意思が受け継がれていくという演出かもしれないですよね。
泣けます。
於大夫婦や今川氏真夫婦を登場させたのも後の三河や遠江にいや平和な江戸に花を咲かせる伏線なのでしょうか?
⇒松嶋菜々子が2023年大河ドラマ「どうする家康」で演じるキャストは「於大の方」
⇒溝端淳平が2023年大河ドラマ「どうする家康」で演じるキャストは今川氏真。(大河初出演)
⇒志田未来が2023年大河ドラマ「どうする家康」で演じるキャストは「糸」
家康の策通りに動けば、自分たちの命は助かるが『徳川の家』という命と平和が後々脅かされてしまいますからね。
平和を願う演出人の想いが伝わる演出でした。
自害した信康が、きっと誰よりも信頼していたであろう七に、
「我が首を…しかと、信長に届けよ。儂が徳川を守ったんじゃ。見事、務めを果たしたと父上に…!」と叫ぶように言うのがもう切なくてたまりません。
⇒細田佳央太が2023年大河ドラマ「どうする家康」で演じるキャストは「徳川信康」
それでもどうしても介錯ができない七の気持ちが辛すぎます。
⇒岡部大が2023年大河ドラマ「どうする家康」で演じるキャストは平岩親吉(七之助)
瀬名と信康になんとしても生きて欲しいという家康に「貴方が守るべきは、国でございましょう」と叱る瀬名も切なすぎました。
後の世がどれだけ自分を悪辣な妻だと罵っても平気だと、何故なら本当の自分は家康のなかにちゃんといるのだから…と。
家康さえわかっていてくれればいいのだという言葉に涙が溢れました。
泣きじゃくる家康に「弱虫、泣き虫、鼻水垂れの殿じゃ」と、あの小さなころにかけた言葉をかける瀬名。
この25話のために、幼少時代からを子役ではなくこの二人に演じさせた意味がわかりましたよね。
⇒有村架純が2023年大河ドラマ「どうする家康」で演じるキャストは瀬名(築山殿)(大河初出演)
家康から預かっていた兎を返し「いいですか。兎はずっと強うございます。狼よりずっとずっと強うございます」という、瀬名の言葉も染みました。
家康は、きっとこの先も、弱くて優しい心を持ったまま強くなっていくのでしょうね。茨の道ですよね。
信康のことも、瀬名のことも、苦しませないよう介錯をしたのが服部一党の者達だったというのも印象的でした。
⇒山田孝之が2023年大河ドラマ「どうする家康」で演じるキャストは服部半蔵。
⇒松本まりかが2023年大河ドラマ「どうする家康」で演じるキャストは女大鼠。
最後に映ったのは、幼いころの思い出なのでしょうか。
花がたくさん飾られた小さな籠船に、姫雛だけが乗り、男雛は寄り添うように、でも船の外に置かれていたのがなんとも「はるかはるか遠い夢でございましたな」のセリフの通りに感じました。
家康の慟哭(どうこく)が、胸をつきました。心が痛くてたまりませんでした。
⇒松本潤は2023年大河ドラマ「どうする家康」でキャスト徳川家康を演じる。
そして、瀬名と信康が自害したことを知った信長の怒り。信長なりに家康にはあんな思いをさせたくなかったという思いもあったでしょうし、
眠れる獅子(家康)を起してしまったかもしれないという思いもあったのではないでしょうか。
史実でも佐久間は突然出てこなくなりますものね。
⇒岡田准一が2023年大河ドラマ「どうする家康」で演じるキャストは織田信長。
瀬名が悪女という記述は全て江戸時代になってから書かれたものという事もあり、もしかしたら、真実はこうだったのかもしれないと思わせる、瀬名新解釈の25話でした。
「どうする家康」のあらすじまとめはこちらです。
⇒大河ドラマ2023年「どうする家康」のあらすじ(ネタバレ)と感想のまとめ一覧。
徳川家康の一生をNHKの歴史番組「英雄たちの選択」の「#3 スペシャル 戦国のプロが選ぶ 徳川家康・平和への選択」で紹介しています。
家康の運命の選択をトップ10で紹介していますが、25話で描かれた築山、信康事件は第7位でした。ぜひ家康を知るうえで最高の番組ですので視聴して下さい。
「静岡県 浜松市」
ラストシーンの舞台となった佐鳴湖の船着き場、瀬名の遺体が埋葬された西来院。松本潤さんと有村架純さんが訪れました。
瀬名の遺体が埋葬された西来院はこちら
西来院に松本潤さんと有村架純さんが訪れていましたね。瀬名は悪女ではなかった説。どうする家康ではこの説を採用しています。
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瀬名役の有村架純さんが見事でしたね。ネットなどでは一部で「こんな若い瀬名はおかしい」なんて批判されていましたが、なにをいわんやです。
ちょっとした仕草、話し方、所作にも少しづつ年齢を重ねたからこそ…というものを滲(にじ)ませていました。
最後の最後まで「どうする家康」の瀬名らしく、前向きで家康の事、ひいては徳川の家、三河という国のことを誰よりも大切に考えた戦国の女性らしい女性でしたね。
瀬名を死なせたくなくて泣きじゃくる家康に「弱虫、泣き虫、鼻水たれの殿じゃ」と言いながら、そっと家康の腹を撫でてあげる瀬名の姿からも家康を本当に大切に思っているのだというのが伝わってきました。
築山から分けた草花が、いつか江戸でも駿府でも芽吹いたら良いな…
いつかまた、あの花で飾られた船に女雛も男雛も乗れたらいいなと感じさせる瀬名を演じ切った有村架純さんに惜しみない拍手を送りたいと思います。
⇒有村架純が2023年大河ドラマ「どうする家康」で演じるキャストは瀬名(築山殿)(大河初出演)
引用:ヤッフーニュース
何か中途半端と言うか、陳腐なドラマを見せられたと言うか… 築山殿が叛旗を決意した信康の精神崩壊?がその後はない見られないし、あれだけ信長に敵愾心を示していたのに、あっさりと切腹するし、急に五徳姫も良い人になるし。 ドラマだから、史実通りにやってくれとは思ってないが、もっと感情移入しやすいように対立するなら軸を作って表現した方がシンプルで良いと思うけど。 この後の盛り上がる場面って、伊賀越えだけど、なーんか、あの時築山殿に救われた女性が案内しますとか、築山殿から思いを託されたって人が切腹しようとする家康を説得して、先導するって展開が見えるんだよな。
25話の視聴者感想は上記のような辛口がとても多かったですね。やはり「築山殿(瀬名)」を良い人と描くには無理があったのでしょうか?
私は新解釈がとてもよかったと思います。当時の女性の資料は乏しく実際に瀬名の行動は分からないですからね。
次週は第26話「ぶらり富士遊覧」です。
信長を恨む様子もなく、従順に付き従う家康に平八郎ら一部の家臣は不満を隠せない。
そんな中、家康は安土に戻る途中で信長を接待したいと申し出る…というストーリー。
25話の終わりで、抜け殻のようになっていた家康の驚くほどの明るさには、裏になにがあるのだろうかと勘ぐってしまうほど。
松本潤さん演じる家康の月代姿も早速話題になっています。
茶屋四郎次郎も久々の登場とあって賑やかな回になりとうとワクワクすると同時に、いよいよ本能寺も近づく緊張が隠せない回になりそうですね。
大河ドラマ俱楽部の管理人です。
NHK大河ドラマをこよなく愛し毎週楽しみに視聴しています。
ただ視聴するだけでなく「あらすじと感想」を紹介しています。
でもリアルタイムで見ることができない時は見逃し配信で見たり
時々は歴代の大河も視聴しています。
管理人の大好きな大河ドラマをまとめていますので見逃し配信
と一緒に楽しんで下さい。